私書箱へのお返事 (追記)
私書箱へのコメントのお返事です。野良猫の発情期に対する応急処置が何かないかとの事ですが文面より「発情を早く終わらせる方法」を聞かれていると解釈して私なりの考えでお返事をします。まず、猫に発情を起こさせない方法として最も効果的かつ確実なものは不妊手術(避妊・去勢手術)のみです。現段階で手術が不可能でしたら、妊娠を避けるためには発情中の猫を隔離してしまうか雌の場合ですと、応急処置としてのみでしたら「擬似的に交配を経験させてしまう」事かと思います。普通は交配の刺激によって排卵が起こり発情が終了するので擬似的な交配による発情の早期終了は、一時しのぎとしては有効だと思います。これについて、具体的な方法としては最も一般的なのは「綿棒を挿入して刺激する」方法かと思います。交配によって伝播する感染症があるように「清潔な操作」が重要となると思われますのでその点には充分な注意が必要です。ただし、膣は外と接する臓器ですのである程度の自浄作用も持っているので感染を避けられれば必要以上に神経質になる事はないかもしれません。※綿棒の挿入にオリーブオイル等を使われる方もいるようですが 刺激によって排卵が起こることも考慮し 雄の生殖器の形体も考えると不必要かな?と思います。 妊娠を避け、発情を早くに終わらせるためには発情中でも不妊手術は可能です。ただし発情中の手術は生殖器が充血しているため出血が多くなってしまう場合があるので発情期が終了してからの手術を勧める獣医さんもいるようです。ですが、不妊手術(去勢・避妊手術)は獣医師の経験する手術の中でも最もポピュラーな手術のため、獣医師の判断によっては発情中でも手術を行う場合があります。出血のリスクは非発情期と比べれば必然的に高くなってしまいますが住宅環境などで隔離などができない場合や発情によるストレスが高い場合などはこの方法も選択するべきだと思います。いずれにせよ、不妊手術をしていない雄・雌の猫がいれば本能ですので、交配し妊娠してしまう可能性が高いと思います。雄と雌と両方の不妊手術を考えていて、どちらかを先にするかは雌の発情がなければ雄には発情は起こらないのでどちらからかと言えば「雌から」になると思います。私の結論としては・発情中でも出血のリスクを理解した上で(獣医師と相談し)手術を行ってしまうか・発情の自然な終了を待った上で手術を行うか(この場合堕胎手術となってしまうリスクがあります)・擬似的な交配をする事により発情の早期終了を図るか、これらの何れかの方法が良いんじゃないかな、と、私は思いました。※他の方も読まれる日記で返答しましたので コメントを下さったご本人には不必要な説明もあるかと思います。~追記~私書箱へ書き込みに対し日記で返答してしまいましたが個人的なアドレスを書き込まれてこちらからの返答をメールにて求められると私の個人アドレスを見ず知らずの方に教えてしまう事になるので戸惑ってしまった結果です。申し訳ありません。長く交流のある方とはお会いしたり、メールアドレスも教える事があるのですがどうも私はこういう事に慎重になってしまう方ですのでどうぞ、ご理解下さい。