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さてもさても

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2008年01月06日
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カテゴリ:古典芸能

yorozu.JPG

やっぱ、日本人なんだよなぁ~。
お囃子のピィーヒャラやトントコを聞くだけでワクワクしてきてしまうのは。

狂言だけの公演というのは今回がはじめてで
とにかくスゴかったり、おもしろかったりと書くことあるんですが
お目当てだった【花子】に的をしぼって。

「歌舞伎に関係あるものは、とりあえず一度は見ておくかぁ、どれどれ~」
―ありゃ?
なんか思っていたのと雰囲気違うぞ。なんつーか、お、重い。

無知というのは怖いものです。

それもそのはず、ど~やらこの曲「極重習」の大曲だそうで(汗っ)

入れ替わってるのも知らないで、妻に一夜のコトを夫が嬉しそうに語る場面。
シテ(夫)がお1人でかなり長ぁ~~い時間かけて(30分位だそうです)謡います。舞も入ります。

そして、妻と気づいて逃げようとする所。
腰をぐっと落として、袴の上からでも分かるぐらいエラい角度で膝を外にだし、のぉっそりと歩みだす。

こんな自分でも「すごいなぁ」と思うので、きっと相当すごいです。(…に違いない)

じゃあ笑えないのかって言うと、もちろんそんな事はありません。

夫 「ちょっと修行に出かけたいんだけど」 
妻 「どれくらい?」
夫 「12、3年くらい」

なんと大胆な!当然ダメ出しもらって

夫 「じゃあ、1日でいいです」
妻 「10何年言ってたのが1日って、どういうコトやねん」

即ツッコミ。

個人的にツボだったのが、許しをもらった夫が太郎冠者(野村萬さん!!)を呼び出して

夫 「ちょっと、頼みたいコトがあるんだが♪」
太郎冠者 「今日は一段とご機嫌ですね」

の切り返し。ハマッた(笑)

歌舞伎だと「笑わされてる」感じだけど、狂言は「つい笑ってしまう」という印象。

最近の『身替座禅』が、もう何年も見ている人達に
品格がないだとか、やりすぎだとか評されてしまうのはこういうトコロなのか、と思ったり
でも、歌舞伎なんだから多少くだけてもいいんじゃん、と思ったり(笑)






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最終更新日  2008年01月09日 08時35分22秒
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