『この本がなかったら、
彼の望みどおり誰からも覚えてもらうことなく死んでいったのかもしれませんね。』
場違いに置かれた仏壇に飾られている強面の男の遺影と
ボロボロに裂かれた1冊の絵本「ガマ王子VSザリガニ魔人」を前にして
ふと現れた、白髪交じりの訪問者は…
あ~、ヤメ、ヤメ。
スミマセン。
この感動の物語を壊さずに伝えられる自信を、自分は全く持っていません。
そう言えば、「ひーはー」のカテコで大王がおっしゃてましたよ。
「どうせブログで面白かったとか書くんでしょうけど
この面白さを伝えるのは、皆様ゴトキには所詮無理な話なので―。」
おっしゃる通り!もともとそんなチカラは持ってないのです(泣)
さらにこのお芝居、今秋に『パコと魔法の絵本』というタイトルで映画化されるそうで
「公開前に多く語ってしまうのも…。」なんて言い訳もありますしね。
このお芝居で、涙の止め方教わりました。
『涙はどうしたら止まるんだ。
子供の頃から泣いたことがないから止め方を知らんのだよ。
先生は止め方を知っているのか?』
『知っています。―たくさん泣けば、止まりますよ。』
せっかく教えてもらった止め方も
ラストシーンでは効果なく、ただただ溢れ出てくる涙でした。