漠然と、平日休みたい。
そんな理由で初日観劇。
初日の空気って好きです。他の日では味わえない格別のワクワク感がありません?
そして、役者さん達の緊張と少し手探り状態ってところから漂うドキドキ感。
今日もちょこちょこあったけど、お客の暖かい笑いで帳消しです。なぜなら初日だから!(笑)
なんだかんだで見る機会の多い【勧進帳】
イッチョ前に自分なりに楽しめる余裕みたいのも少しばかり出てくるワケで。
この演目上下関係がぐるぐる変わって、うまく言えませんが3人のバランス見てるの面白いです。
明らかにウサン臭い山伏達と思っていたら
『勧進帳持ってるよ。』って言われて『え?マジで。』な富樫。
演技でも自分のご主人様を本気でバシバシ叩いて、後で『ゴメンナサイ』な弁慶。
どれどれ、今回は~
ありゃ?
大口たたいたものの、今月のお芝居不思議です。
特に仁左衛門さんが演じられた、アノ弁慶には出会ったことがなくって困ったぁ。
あえて(?)大きさとか重厚さとかをギリギリまで抑えてられてるのか
その分セリフが自分の耳でハッキリ聞き取れて、それはそれで嬉しいし。
けど、そうなると富樫に押されちゃう感はやっぱりあるし。
で、義経は玉三郎さん。綺麗に澄んだ通るお声、まさに都生まれの義経!
見所盛り沢山のこの演目ですが、自分が1番好きなのは富樫の『今は疑い晴れ候。』のところ。
心うたれて見逃すと決める、と同時に腹をくくる。う~ん、たまらん。
弁慶の演じられ方次第で、「今回はいつ義経一行と気付いたんだろう?」と毎回思うのです。
だから何回観ても楽しいんだな、勧進帳!
『あたしゃあ不思議と子供の頃から
人に楽しんでもらったり、人を楽しませることが無類に好きなんだよ。』
そんな勘三郎さんご自身の言葉とも思えるセリフが飛び出す【浮かれ心中】
15分の休憩をはさんでキャラ一変の勘三郎さん。
「もう、勘三郎さんの独壇場?」と思いきや三津五郎さんも飛ばします!
自分的には時蔵さんと七之助さんがヒットなお芝居でした。