帰りの電車で、思わず乗客の顔を見回してしまいました。
まぁ、22時過ぎの帰宅ラッシュも落ち着いた時間帯だから
いまさら「顔のつくりがどーの」って気にしない年齢層の方々ばかり。
そして、自分もその1人。だから素直に楽しめたんだけど。
昭和って感じの2階建てのアパートと、細い路地を挟んで2階建てのその大家の一軒家。
4つの部屋で繰り広げられる”顔”についてのそれぞれの物語。
男友達に悪ノリで顔面に大ヤケド負わされた女子
学生時代に100人にコクられたイケメン君
自分の事をカッコイイと思っているブ男、とこれまたイタイその友達
それを揶揄する少しばかりモデルをしてるキレイなねーちゃん、などなど。
それにしてもカッコイイ顔に憧れていたアノ頃の自分だったら
再起不能になってたかも、ってくらい気持ち良く本音をぶちまけてくれる登場人物たち。
ブサイクにはブサイクなりの、キレイにはキレイなりの悩みがあるようで
自覚している自分はまだマシな方みたい(笑)
「主観」と「客観」。
自分では普通と思っていた事が、他人のたった一言で異常なそれに変わるとき。
お互いの心が揺れ動き、あるいは崩壊していくさまが何ともカッコイイだなぁ~。
『顔よ』の”よ”ってすごくデカイと思う。たかが顔、されど顔―
顔よ、あぁ顔よ!(笑)
平凡な顔に生まれてきた人間のボヤキと憧れ。
そして妄想。