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2008年04月13日
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カテゴリ:歌舞伎

 

                                                                                                












月岡芳年                                                                              「新形三十六怪撰 二十四孝狐火之図」


~\思いにや、焦がれて燃ゆる野辺の狐火、小夜更けて、狐火や、野辺の野辺の狐火…

いわゆる三姫の八重垣姫。
どこをどう演ずれば名演と言われるのか、なんて事は自分にはどぉ~でもよくって
単純に上の浮世絵の姫様に会いたい!
自分が歌舞伎を見るキッカケとなった1枚です。
と、言っても今回はこの前の場【十種香】まで。

そして、にわか武田フリークの自分にとってはヨダレもんのキャラが続々登場するのも
この演目が好きな理由の1つ。
例えば一族繁栄の為に、己の息子と勝頼をすり替えたのがバレちゃって自害する板垣兵部。
上田原の戦いで討死する板垣信方っていう「武田二十四将」には必ず選ばれるスゴイお侍さん。
そんなデキる男なのに、その戦の時の行動があまりにも不可解で謀反説もでてるぐらい。
そう考えると、この設定ってまんざら”芝居だから”って訳じゃなくって面白いんです。

去年は通し狂言ブームだったし、大河ドラマは武田ネタだったから
きっと通しでやってくれるっと期待してたんだけども、う~ん残念!!

で、今回八重垣姫を演じるのは時蔵さん。

ここからはあくまで自分の記録ってことで。
如何せん基準がもっぱら自分じゃあ、なんの参考にもなりませんから(笑)

『イヤ、勝頼様か。』

うわぁ~、ちょっと弱いんじゃないのぉ。
感情をあらわにする1発目!これ基準。
この台詞で、どれだけ勝頼の事を恋焦がれていたかがわかるワケだけど
これが弱いと八重垣姫のテンションが最高潮に達する
濡衣『あれが誠の勝頼さま、ちゃんとお逢いなされませ。』ってところも
天にも昇るほどの、って高さは感じられなかったかなぁ。

ここに高さがないぶん、直後の奈落の底に突き落とされた―まさに天国から地獄へな
『エヽ、そんなら今の討手の者は…』も落差がないので、
「うぅ。か、かわいそう。」ってほど同情もできず
極限の感情の幅が狭いからか、途中の比較的小さな心の揺れ動きと大差も感じられず…。

感情の赴くままに突っ走り、泣いて喜んでするそんな八重垣姫が理想でしょうか。
素直で純粋な八重垣姫。そうなると『後ともいわず今ここで。』も、もうちょっと可愛く見えたかも。

…大変失礼いたしましたぁ(汗)

と言っても、この演目また出たら懲りずに暴言吐きますけど(笑)
ところで、二次元の娘に焦がれる自分。これもアキバ系?






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最終更新日  2008年04月16日 08時29分15秒



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