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さてもさても

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2008年04月26日
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カテゴリ:演劇

bakugyaku.JPG

結婚願望ってまだあったんだけど、結構萎えたわ(笑)
結婚生活に絶望したってことじゃあなくって、自分も結婚不適任者なんかな?なんて。
どぉ~せ、自分なんてさぁ…。なに、この女々しい日記。

桜の見える4階のマンションの一室で2人で笑った事や、悩んだりした事、ケンカした事を
一郎は2人の大事な『思い出』と言い。美月はただの『出来事』と言い放つ。
キッツイよなぁ、これ。と言っても、一郎も大きな問題を抱えてるわけで
美月の『どっか行こうよ!日本三景とかさ、どこか行きたい所ないの?』に

『一度でいいからあの桜の木を下から眺めてみたい。』

この部屋から一歩も出ることを許されない、絶対な理由をもつ一郎の切実な願い。
そして、かつて結婚をも約束した美月がそんな男と同居しなくてはならない理由。
世の中の時間はどんどん流れているのに、ただひたすら時間が経つのを待つ2人。
外の世界との唯一の接点は花粉症になったことな一郎を横目に、美月は外と世界へ憧れ始める。
ノストラダムスの予言を信じた一郎の中に現れた、彼の云う大魔王とは―。

一郎を演じたのは今回初舞台のココリコ田中さん。
のっけから爆笑とは違う、クスクスっていう笑いが取れるのも田中さんのあの雰囲気ならでは。
結構気楽な芝居なのかなぁ、とか思ったら。これが、また!

どぉーしようもない状況下に置かれた2人のすれ違い。
時間が経つにつれ当然沸いてくる美月の苛立ち、一気に噴射させる一郎。
"莫逆"とは「互いに争うことがない親しい間柄」という意味(だ、そうです)。
そんな間柄だったはずなのに、いつしか逆らうこともない犬の様な人間”莫逆の犬”に成下がり
飼い主を失った男の末路にただただ愕然。

『あの時、父さんを殺せばよかったんだ。』

大魔王らしき人間はいろいろ出てきたけど、本当の大魔王はいなかったんじゃないかなぁ。
だって、そんな事言ったら世の中大魔王だらけだよ(笑)!






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最終更新日  2008年04月29日 07時33分52秒



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