東京ディズニーランド開園25周年。
C-C-B結成25周年。
今年は25周年を迎える出来事がいろいろある。てなことをニュースでやってました。
んで、寺山修司没後25年。
寺山修司が特別大好き、ってワケではないんですけど
なにしろ出演者のみなさんの「面白くってたまんない。」っていう空気がガンガン伝わってきて
いまさらながら寺山修司の偉大さと、この公演の持つ意味を感じさせられたそんな式典。
この醜い生き物たちの下劣な宴(?)を一番楽しんでいたのはマリー役の川村毅さん。
マリーの美意識を疑わずにはいられない奇抜なメイク(それがまたカッコイイ!)
張上げた声は劇場にクワンクワン響きまくり!汁飛ばしまくり!
まるで白いドレスを着飾った重戦車。圧倒的な存在感。オカマ。変態。
マリーに飼われている、穢れを知らない美少年役に手塚とおるさん。
フリフリの白いシャツ、白い半ズボンから伸びた白いタイツのおみ足が美しいっ!
首をナナメに引っ込め、どこかを見ているナヨナヨした18歳の美少年を演じきってしまう45歳。
なぜ似合う?!(笑)
公演見る前にこの戯曲読んでみて、てっきり手塚さんは下男の役かと思っていたので以外でした。
暗転から続くしばらくの暗闇の中、1本の蝋燭が灯され下男の顔がユラユラ浮び上がり―
『まっくらになりました。』で始まる3幕目。
「手塚さんはどんな言い方するんだっ、きっと一発でその世界に吸込んでくれるに違いない。」
などと勝手に期待していたし、下男の独壇場のこの幕をどんだけ薄気味悪くしてくれるのか
楽しみにしていたもんだから(個人的)、意表をつかれた分ギャップが嬉しかった!
そんな繊細な美少年と
クリクリの金髪のズラを被っり、どピンクと黒のストライプのタイツが目に痛い菅野菜保之さんの
肉団子美少女が絡むと、見てはいけないものを見てしまった感じ。
と言うか、とてもこの世のものとは思えない地獄絵図。
戯曲読んで気になってしょーがなかった3幕目(ホント個人的)。
笠木誠さんの表情ひとつ変えないダンディーな下男がシュールなショーに仕立て上げて
なるほどシマッタ、やられたぁ~!
でも、一番スゴイのは月日が経っても全く色褪せないこの戯曲のチカラってことですかね。
嘘か本当か、現実か非現実か、そんなディープな世界にドップリ浸ったはずなのに…
あ~、スッキリした!!