はぁ?
一体何なんだよ!目の前で起きてるのはさぁ。
もう笑いが止まんない。
旨いを越えた旨いものを食べた時、怒りを超えた怒りに達した時、自分は笑い出す(らしい)んです。
そんな笑い。極上を超えた極上。幸せ。
戦隊ヒーローものって、わざわざアカレンジャー(古ッ)だのアオレンジャーだの色分けしてるけど
そんなことしなくても、これだけ鮮明に5人のキャラの色が出せるってスゴいなぁ~。
順番とか、もうメチャクチャだけど「勢揃い」のところ。ありえねぇぇーーっ!!
なんとか、大向こうさんの掛声と拍手のどさくさに紛れてごまかせたけど笑いっぱなし。
究極の選択。どなたを見ればよろしいのでしょうか?
自分は時蔵さんのことを、一番長い時間見てたような気がします。
今回なんで通しでやったのか分かったかも。
「「浜松屋」の場にいく前に、皆さん免疫力つけといて下さいね。」ってことだよ。きっとそう。
梅玉さんの鳶頭におさまってるのは勿体無い、ってくらいの聡明な横顔にホレボレ。
東蔵さんの商いってのはこういうもんです、なご主人っぷりに妙な納得。
尾上菊十郎さんの狼の悪次郎!
(ゴメンナサイ。お名前知らなくて、久しぶりに筋書買いました。勉強不足です、ハイ。)
悪役商会の方でしょ?な悪人面。強いものには弱く、弱いものにはここぞとばかりに強い!
そんなチンピラぶりに惹かれたぁ~。この方の演じる蝙蝠安が見てみたい!!
『それじゃあ、まだ私等をお前方は知らねえのかえ。』
『おゝ、何処の馬の骨か、』
『知らねえわ。』
あぁ菊五郎さん、それから先はヤバイっす。それ聞いたら自分死んじゃうかも!
でも、言って(下さい)!!
…そうだよなぁ。
あまりにも有名でかっちょイイこのセリフも
弁天本人にしてみれば自然と出た(多少の思惑はあったとしても)ただの一言。
後からでも弁天小僧の名前を聞けばどうせ相手はビビるだろうし
まして、一緒にいるのは日本駄右衛門。今ここで気張るのは野暮って頭かな?
菊五郎さん特別誇張せずさらりと言いのけて、
そこにこの弁天の肝っ玉のどデカさと、余裕ブチかましてる憎たらしさを感じました。
名セリフ。感動モンです(泣)。
でもって、トドメに團十郎さんと富十郎さんがぁ―
もう、いいかっ!
とにかく、星なんぞでランキング付するんだったら、そんなモン幾つあっても足りないフルコースを
有無を言わさずガンガン口に突っ込まれて、もうお腹いっぱい。
じゃあ、なくって
この後の【三升猿曲舞】(興奮して書くの忘れましたが↑は【青砥稿花紅彩画】のこと。)
1階席と3階席だと、踊りってこんなに違うもんなんですね!当り前だけど。
それなりにいろいろ発見あったけど、
幕が上がって現れた、毅然と構えたあの姿が一番印象に残りました。なぜだろう?
ここでやっと「ごちそうさま。」なのでした。