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さてもさても

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2008年07月11日
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カテゴリ:演劇

mimi.JPG

『王様の耳はロバの耳―いつも穴になってもらえて助かります。』

いずれ全く耳が聞こえなくなる、という病にかかった みみみ は会社を辞め
部屋で唯一の特技を活かして「耳かき屋」をして生活していた。
不平不満グチ。耳の遠いみみみにする客の話はいつも決まっていた。
そんな珍しい商売に興味を持った1人のライターが取材に訪ねて来る。

みみみの中にはもう1人自分が存在する。
容姿もまるで異なった彼女には耳が無く、その理由をみみみは自分のせいだと言う。

取材を進めているうちに、自分でも耳かきを体験してみる事にするライター。
みみみの膝枕に頭を預け、耳かきが耳に入った瞬間何故か涙がこぼれてきて…

―耳を失った彼女が導くある世界。
『みみみの耳をさがす旅。それは例えばこんな話。』


まるでイソップ寓話を見ているような、”聞く”にまつわるいろんな話。
「耳がはやい」「耳をかさない」「耳がいたい」とかのエピソードを
耳の長~いうさぎとか、とても忠実な犬とか、人懐っこそうな猫が出て来てそれはそれは可愛らしく
…って訳にはいかず、そこに描かれているのは、結構身近でしかも醜い現実社会。

耳を塞ぎたくなるようなこと。

確かにっ(汗)
日頃耳にする「噂話」やら「陰口」、ニュースキャスターが伝える出来事なんてそんな事ばかり。
世の中なんて、実はグリム童話(本当は恐ろしい、らしい)そのものなのかもねぇ。

かと思えば、『ある朝、目をさますと―』って、全く現実世界を無視したアノ小説を思わせふう。
現実と非現実を自由に行き来する彼女。こうなりゃ、とことん不思議世界へまっしぐら!

―そんな世界で彼女が見つけたモノ。

”ほんとうは、ききたいんです。”

もしも、耳に入ってくるのが「キレイナモノ」と「キタナイモノ」ちょうど半分づつだとしたら
自分が声に出しているモノも、ちょうど半分なんだろうか?ちと不安。

キレイナモノは、いつまでもキレイなままで在り続けて欲しい。
そう、願うばかり。






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最終更新日  2008年07月16日 07時07分05秒



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