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カテゴリ:暮らしを楽しむ
温井温泉 温井スプリングス ここは、広島県の県北です。 私の住む場所から、国道・県道を通り1時間半くらいで到着です 山の中にひっそりとたたずむ観音堂です。 参道は約2キロで、荒れ放題になっていた2011年3月に、滝の観音に通じる参道を、地元の戸島地域振興会の会員が下刈りをして遊歩道として通りやすくなっています。普通車だったら、大丈夫です。 もちろん徒歩でも大丈夫です。 最寄のJR芸備線向原駅の北東約6キロの山麓にあります。ので、向原駅からは結構歩きます。 参道沿い7カ所に「滝の観音遊歩道」小さめですが看板もありました。 地元の人はよくご存知で、知る人ぞ知るパワースポットです。 まるで「千と千尋の・・」のような世界。 昨年の12月25日に行きました。ので、雪模様。 誰も踏み入れていない石段には、1人分の足跡が・・・・ こんなお天気にお参りされた方がおられたのですね 滝の真上に崖のようで、巨大岩があり、その絶壁にお堂があります。 1588年(天正16年)に毛利元就の家臣で、福原さんという方が一番初めに建てられ、 その後、3回建て直しがされています。 この写真のお堂は、88年前、一番最後の1924(大正13年)に再興されたものです この滝のお水、地元の方が、30年くらい前までは汲んで帰っておられたようです。 そして地元の方から聞いたのですが、このお堂の近くにおばあさん(祈祷師)が住んでおられて、 滝のお水を祈祷していただき、持って帰りそのお水でお粥を作ったりして「元気になった」って。 お話を聞きました。 今は、もうおばあさんはお亡くなりになりおられませんが、そんな時代もあったようですよ。 滝の脇から回り、一番上にあるお堂へ行ってみました。 雪が積もっていて、2名様滑りそうになりましたが・・ 廻廊をめぐらした結構控えめな建物です。 その脇にノートが置いてあり、記帳できるようになっています。 残念ながら、お堂の中は、閉っていて開きません。 中には、十一面観音菩薩立像、勢至菩薩立像、竜王仏像などが安置されているようですよ 「菩薩」は、お釈迦様のサポートをする感じの役割です。 釈迦如来の脇に立ち、人々の苦悩を聞き、見守り、救済の実行者となるわけです。ですので、 16世紀頃、大変だった時代に、毛利元就の家臣の福原さんが、人々苦悩の救済の為に建てられたのですね こちらの菩薩立像は、見ることができませんでしたが、いつか拝見できる事ができたらいいな このお堂ですが、 正式には「滝悩山円浄寺(如意輪堂)」と言い、 安芸国33番札所の17番目になるそうですよ。 参道入り口には民家が少しありますが、参道を入るとほとんど民家はありません。 不気味な感じがするかもしれません~ あたりは田んぼが多いですが参道を進んでいくうちに山の中へ上るといった感じでしょうか。 毛利元就の時代の頃、田畑で生計を立てていた時代、 この滝の観音のお水がとても貴重だったんだろうな。 人々のを観音菩薩の変形版「十一面観音菩薩立像」(じゅういちめんかんのうぼさつりつぞう) 泣き顔や怒り顔、様々な表情をする人間の苦悩を現世利益といってはいけませんが・・ 仏の叡智で見守り救済する感じ。 水、天候の雨にまつわる菩薩ですね。 天候不良で飢饉になり、人々が大変苦しんだ時代もあったことでしょう。 「勢至菩薩立像」(せいしぼさつりつぞう)も大変、素晴しい叡智をもっており、 やはりこの地域で生業(田畑)の水と、仏の叡智を人々へつなげるといった面持ちでこの場所に立っておられるのでしょうね。 最後に、「竜王仏像」やはり水に関係しますね。 水の中に住んでいるという竜を怒らせて雨をふらせるとか・・・・そんな事もあったのでしょうね。 「竜」を祀ってあるのでしょう。 この滝、とても小さいのですが、竜王様が見えましたよ~ う~ん、このような場所に・・・こんなお堂を建築された毛利元就の家臣の福原さん、 人々の苦しむ姿を見たり聞いたりするのさぞ、辛かったんだとおもいます。 身分制度の厳しい時代に・・・・農民に造って下さったのですね。 農民の方は涙を流し、「ありがとうございます」と心から助けていただき感謝されたのでしょう。 とても厳かで、静寂でとても寒かったですが・・・ お堂に向かってお参りし、「2名のこどもと一緒にお騒がせしてお邪魔いたしましたと・・・」 ゆっくり後にしました。 今度は雪がないときに行ってみたいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.06 13:39:41
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