セルフケア美人*日記

朝ニュースをなにげなく見ていたら、

どこかの県の子育て支援対策で、

○育児相談

○仕事と育児の両立ができる体制づくり

をする、と言っていました。



これを聞いて、やっぱりこれじゃあ足りないよなー、と思いました。

なんでこれがニュースになったのか、流し見だったのでよくわかりませんが、

この２つはどこの自治体でもよく行われている普通のことですよね。



これだけでうまくいくというのは、

子育ては慣れていないから相談にのる、

子どもがいて仕事をするというのも今までとは違うから体制を整える、

ということで、子育てしている母親の変化には全く対応していない

ということになりませんか。



私の３回の出産で、育児相談をしてきた経験といえば、

病院や保健センターで数ヶ月に１回ある乳幼児健診や乳幼児健康相談。

問診票にあらかじめ、ぎっしりと質問があるので、

がんばって書いていきます。

赤ちゃんの１日の時間割とか（これがめんどくさい）、

身体能力（ねがえり、おすわり、つかまり立ちetc.）、

授乳は何回、うんちは何回、離乳食の内容、歯は何本、

などなど、たしかＡ４の紙に両面ですよ。



そのなかに、母親自身に関することといえば、

育児をしていて楽しいですか？

育児に悩んだときに相談する相手は誰ですか？（夫・母・友人・保健師などから選ぶ）

の２つだけ。



この問診票に沿って、保健師さんから話を聞かれ、自分も話をしますけど、

たとえば、育児の日々の中で自分自身の人生がどうなるか不安に思っている、

なんてことを、素直に言えますか？



赤ちゃんのことなら、いくらでも言えます。

寝ないとか、ご飯を食べない、とか、それこそ話のネタには事欠きません。

でも、赤ちゃんと２人きりで家にこもっていて孤独を感じる、とか、

ついイライラしてしまって、かわいい赤ちゃんなのにかわいく思えないことがある、

なんてこと、それほど親しくもない人にむかって、話しにくいですよね。

また、かなり育児の日々がしんどくっても、そういうところって見せられない。

ちょっと大変なの、聞いていただけます？

くらいの軽い感じで、笑顔で取り繕いながら、

でっかい問題を小さく小さくして小出しにし、

大変だけどなんとかがんばってますよーという感じの母を演じてしまう。



私はそうでした。

かなり辛い気持ちでいて、相談のときに勇気を振り絞って話してはみるものの、

その話し方は、何気ない、そう重大でないふうによそおっていました。

猫かぶりというか、仮面かぶりというか。



もっと赤ちゃんのことばかりでなく、

育てている母親自身のこともつっこんで聞いてほしいと思います。

おまけの質問でさらっと流すのではなく、ね。



マドレボニータの産後プログラムでは、

母親の身体の回復とともに、心理状態がどうなっているかも押さえて

必要なことを組み込んでいるところが、

私が強く惹かれた理由です。

なので、ひとりでも多くの産後女性に伝えていきたいです。