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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2005年08月13日
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カテゴリ:社長の一人言
成田からイスタンブルまでの移動の過程で、全ての荷物検査でとめられた。
理由は誰も口にはしなかったけど、単純である。
「爆弾に似たものが荷物に入っているから」である。

アドナンの家族にと、ある日本の友人が円筒状のコーヒーメーカーとコーヒー豆をプレゼントしてくれた。
成田に向かう直前のことで、中味を確認することもなく、荷物に詰めた。
アドナンは「コーヒーメーカー」であることを知っていたようだが、私はそれをプレゼントされたこともなにも知らなかった。

いざ出発で、手荷物検査のところで、係員たちが互いにシグナルを送りあい、「開けてもいいですか?」と私たちに許可をとって、アドナンの荷物を調べはじめた。
何か問題あるものでも入っていたかなあ? ライターでもあったかなあ・・・と思っていたら、探しものは箱入りのコーヒーメーカー。

円筒状のガラスに金属製の丸型の押し出し板が入っているもの・・・・う~ん、爆弾に見間違えられたのかあ・・・・と思ったわけである。
「ああ、それコーヒーメーカーですよ」と私が声をかけ、係員が箱の中身をあけて確認した後、もう一度検査機にかけられた。
その後、問題なしとして渡されたのであるが、こんな経験は初めてのことで、しかも中身を知らなかっただけに「もし悪意のある人が危ないものを渡していても、私たちはわからなかったわけだねえ・・・」と。

知らないうちに麻薬の運び屋をやらされていたり、それで捕まった話なども聞くから、笑うに笑えない話である。
実際はコーヒーメーカーをプレゼントしてくれた彼女は、そういう人ではないので、心配はしなかったものの、知らないものを機内に持ち込んではいけないということ。

さてタシュケントに着いて、乗り換えゲートに入るときも、やはり荷物検査でとめられた。
「この荷物はあなたのか? この中にカメラなどは入っているか?」
私は「カメラは入っていないけど・・・・」と答えたが、アドナンの手荷物が再検査になった。
そして中身を確認させてくれ、というので開けてもらった。

ひっかかったのは、アドナンの懐中時計とコーヒーメーカー。
コーヒーメーカーは箱をあけて、中身を確認して渡してくれたが、疑ったことに関しては「ごめんなさいね」と係員の態度もよかったので、今度は笑えた。
「絶対イスタンブルでもひっかかるよ・・」と。

そしてイスタンブルでアンタルヤ行きの国内線に乗る。
もちろん、その荷物検査でもとめられたので、私は先に言った。
「それはコーヒーメーカーです。爆弾に似ているけど・・・・」

それで笑って通してもらったが、ご時勢がご時勢だけにしかたがない。





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Last updated  2005年08月13日 15時36分38秒
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