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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2005年10月14日
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カテゴリ:社長の一人言
何だか急に寒くなったみたい。
今でも半そでで出歩いているし、それで寒いわけではないのだけど、朝と夕方はちょっと冷える。
そろそろ暖房の用意かな・・・・。

って先日、アドナンの妹夫婦の家にイフタル(断食月の陽が沈んだあとの最初のご飯)に出かけた。
アンタルヤから約80キロの田舎町に住んでいる。
断食月の習慣で、家族や親戚がお互いにイフタルに呼んだり、呼ばれたり。
夕方に出て、18時37分のその日のイフタル時間に間に合うようにクルマを飛ばし、その日のうちにアンタルヤへ戻る計画。
アドナンのお父さん、お母さん、お姉さん、妹、お姉さんの息子、私と息子とアドナンでクルマ2台に分乗した。
夜遅くなるから、と一応息子には上着の用意をしたんだけど、クルマをおりたとたん、空気が違っていた。
爽やかと言えば爽やか。でも寒いといえば寒い・・・って。

アドナンの家は断食しているのは、田舎に住んでいるこの妹夫婦と、お母さんのみ。
断食を口実にした家族の集いだと思ってください。

この妹は料理に凝る性格で、いつご馳走になってもうまい。
この日のメニューはメルジメッキのスープ、マントゥ、なすのひき肉詰め、サラダ、ファスリエのトマト煮、その他いろいろ。
珍しいものといえば、山羊の乳のヨーグルトを食べた。
トルコのヨーグルトは普通に牛乳からである。
山羊の乳のそれは、喉越しなめらか、少し粘り気があり、青臭い。

デザートはエキメッキカダユフ。
コーラとチャイとトルココーヒー。
その後に西洋ナシとリンゴとメロン。

マントゥなんて普段は家では作らないし、外でも食べないのに、我が息子は何度もおかわりを欲しがった。ヨーグルトがかかった料理が好きなんだってえ・・・・。
スープもパンを千切っては浸して食べるし、見た目には日本人なんだけど、日常の行動・仕草は全くトルコ人・・・。

我が家は家では日本語しか話さないし、息子はトルコ語に関しては保育園で勝手に覚えてくれた。
トルコ語を教えた覚えは全くないもん。
ネイティブでない私が変な発音のトルコ語を仕込むより、何も教えないほうがいいと思ってそうした。
授業で英語とドイツ語を毎日やっているらしい。歌も日本語、トルコ語、英語。数を数えるときもそのとき、そのとき。テレビ番組はどういうわけかフランス語を選んでみているし、これは言語として覚えるかどうかわからないけど、耳ははっきり聞き分けいる。
教育ママじゃない私にとって、黙っていても4か国語+αを覚えてくれているのから、文句はないけど。
不安は英語の発音。教えているのがトルコ人の先生で、トルコ風な英語。
私が教えるよりはマシだけど、「グッドモ-ニンキ」って覚えないように願うばかり・・・・。

これで言葉が混乱しないかと周囲に心配されるが、実は混乱しているのだと思う。
日本人には日本語だけ使って話そうとするし、トルコ語として覚えた部分を頑張って日本語に訳してから話している。どういうわけか意地でもトルコ語単語を使わないで話すのである。
だから日本語訳の部分は変な日本語で、聞いていて、トルコ語からの直訳なのがよくわかる。トルコ人の日本語もそうだし、自分もそうだから、余計に・・・。

たぶん息子は自分が何ものなのかもわからなくなっているのだと思う。
その点はかわいそうだと思う。
両親のどちらかがトルコ人であれば、トルコ語も日本語も母国語だし、トルコに暮らす意味も、自分が何ものかも理解するだろう。
でも息子はトルコで生まれ、育ち、ここで生まれたトルコ人の子供と同じように成長したのにもかかわらず、周囲からは外国人扱い。
そのせいかトルコ語も話すのに日本語を話せる場所では意識して日本語を使う。
たいして日本に滞在もしていないのに、5歳にして自分は日本で暮らすのだという意識が強い。日本で生まれて育ってトルコに来たのなら、しばらくの間は日本を恋しがる気持ちはわかるけど・・・。日本の「に」の字も知らないのに、日本びいきである。親の私たちがそれほどでもないのに、どういうことなんだろう、と考えてしまう。そんなにトルコが辛いのか・・・?
でも暮らしたら日本の方がおとなしく引っ込み思案の息子にとっては大変なんだと思うのだけどなあ。
きっと周囲にトルコ人としては認められず差別される自分を、日本人だという意識で支えているのだと思う。

言葉のことを言えば、私たちは日本人家族だから家庭内は日本語で話せるので、忘れはしないけど、実は私もトルコ語の方がラクになっている。
日本語を話しているはずなのに、直訳日本語だったり、ときに外での出来事を夫に説明するときは、とくに日本語が変である。

って日記も書いていて、嫌になることがある。
一応、以前はモノを書いてお金をいただいていた身分なので、わざと言葉を開いて易しく書くコツは知っている。文章はバカっぽく書くのも、硬く書くのも技術である。書き分けるのと、それしか書けないのは別の話。硬く書いたからって偉いわけじゃないのだよ~。
実は開いてわかりやすく書く方がよほど難しい。(これも言い訳)

でもこの日記は内容も文体もただ頭が悪そうなだけなんだけど、開いて書いているのじゃなく、ただただ日本語がわからなくなっているだけなんだよ、とお断りをしておこう。ついでに単語も忘れているから頻繁に使い方を間違っていることも・・・・。(またまた言い訳)

寒くなってきた・・・地中海地方でもアドナンの妹夫婦の暮らす村ではすでにストーブを炊いているという話でも書くつもりが、トルコ語も日本語も中途半端な自分への言い訳日記になってしまった。いつものこと・・って。
なんだかよくわからない。





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Last updated  2005年10月14日 13時55分47秒
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