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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2005年11月29日
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カテゴリ:内緒の話
昨日のニュースでも話題になっていましたが、このところ外国人(イスラム教国)のトルコでの投資が盛んである。
アラブの大金持ちが大型ホテルの建設や工場などを、という話。
現在のトルコでは、トルコやトルコ人にとって有益である、これらの大型投資は認めるけど、それ以外の外国人を受け入れたくない、というのが基本的な考えのようである。
それは外国人に就労許可を出す、お役所の人がはっきり口にする。
どこかに理由を見つけて、なるべく外国人を働かせないようにしているとしか思えない。

それもわからないではない。
トルコ人が職に困っているご時勢である。
外国人に職を与えるぐらいなら、自国民にって思うだろう。

それともうひとつ大きな理由。
最近、外国人の投資に、投資額の最低額基準をなくしたことで、資金がなくても簡単に起業できるようになったこと。
そのため、実際に運営していないのに、ただ滞在するために起業したことにする外国人が増えたこと。

よく私たちの間でも話題にのぼるが、今現在、トルコ人が起業するより、外国人が起業する方が手続きが簡単である。

もちろん以前は違った。
最低資金を100000ドル(約1200万円)とし、開業するまでの費用もそれなりにかかった。
お役所の手続きも、お金が動かないと人も動かない状態も少なくなかった。
今はそれが問題になったせいか、お金が動かないシステムに変わりつつあるが、それはそれでまた外部の人間を使ったり、あの手この手があるのだけど、それは書類に不備がある人の話である。

さて、このところ問題だったのが、外国人起業家や労働者への就労許可に関して、関わるお役所が変わり、作業の不慣れと、新システムの導入で、就労許可が降りるまでの期間が長くなったのと、書類揃えが面倒になったこと。

そのひとつに年金・保険制度があり、それに加入してさらに支払いを完了していないと就労許可はあげないもんね、というのがある。
これが理不尽で、経営者の場合、外国人が加入できなかった期間まで含めて、遡って5年分を支払わなきゃいけなかった。
就労許可がないと滞在できなくなってしまう国(たとえば中国とか)の人は100万円超の年金の未払い分を払って、就労許可をもらったりしていたけど、多くの人は納得していなかったと思う。
私も今年の3月の時点で、11000YTL(約100万円)の借金があることになっていた。一応言っておくと、会社を設立した段階で年金・保険に加入したいと申し出た。でも当時は外国人は加入できないと、断られたのである。
自分の過失で未払い分があるならわかるけど、加入できない期間の分の未払い分まで算出するのだから、はいそうですかと納得できるわけがない。

誰かが裁判を起こせば、前例ができるのだが、国相手の裁判となると10年どころじゃすまなくなる。実はみんなが誰かが起こしてくれるのを待っていた。

つづきはまたあとで。





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Last updated  2005年12月03日 03時50分23秒
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