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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2005年12月04日
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カテゴリ:内緒の話
会社の取引銀行を大手のプライベート銀行のG銀行に変えることにした。
店から近いし、待ち時間が少ない。

それで今までの取引銀行のi銀行のトルコリラ口座を解約することにして、ミフリ社長自ら銀行に出向いた。
ここは取引銀行といっても、会社名義の口座をトルコリラ、ドル、円で持っているだけで、たいした取引をしていない。
というのも利用が不便だからである。

混雑度も高いし、順番待ちだけでイライラする。
社員を送ると、送金扱いにされたり、とにかく年に2回行く程度で、それも面倒になっていた。

どうしてこのi銀行と取引するようになったかというと、弊社が外資会社で当時は1200万円の資金を銀行にいれて、そのデコントを会社設立のさいに、提出しなくてはいけないシステムがあり、銀行側は外資系会社をターゲットにその1200万円の預金を目当てにわざわざセールスにやってきた。
それで口座を作ったのだけど、会社名義の口座って、預金して利息が増えると、その利息も会社の儲けになって、税金とられる。
しかもトルコリラに換算しての課税だから、実際は利息の価値を超える税金をとられる場合もでてくる。

どういうことかというと、数年前までトルコの外貨預金に対する年利は15~34%ぐらいあった。100万円分預けると、1年で15万円から34万円の利息がつくということである。
しかも3年ぐらい前までは、トルコリラが外貨に対して非常に弱く、1年で価値が約半分になるのが常であった。

わかりやすく説明するために例を出す。
1ドルが5リラのレートのときに、10000ドルを年利20%の外貨預金をしたとしよう。リラに換算すると50000リラである
1年後に12000ドルになり、リラが50%の価値に下がっているから、つまり1ドル10リラになっている。するとリラ換算で120000リラになる。

会社として1年で120000-50000=70000リラ
70000リラ÷10リラ=7000ドル もうけたことになってしまう。
実際は2000ドルの利息がついただけである。
なのに7000ドルの儲けとみなされてしまうのである。

もちろん細かい計算はあるから微妙に数値は違うのであるが、わかりやすく単純に計算すると、そういうことなのである。

だから外貨預金そのものができなかった。
もしくは無利息の普通口座に預けたとしても、
10000ドル×5リラ=50000リラ。
1年後には10000ドル×10リラ=100000リラ。
利息を1リラももらっていないのに、元金だけで50000リラもうけたことにされ、それに課税されるのである。

じゃあ、トルコリラにして預ければいいじゃないか、という話もある。
10000ドル×5リラ=50000リラ
1年後に50000リラ÷10リラ=5000ドル

つまり1年たつとドルが半分に減ってしまうのである。
預けるわけないよね・・・・って。

変な話なんだけど、こういうものだった。
今年から税金はその年の物価基準に合わせて、当時の価値を変えていくシステムに変わって、正当な価値で計算してくれるようになったけど、(おかげで在庫計算が面倒になったけど)以前は外貨の利息がすご~く高い一方、会社としてお金を銀行に預けると損をするということ。

でも個人として外貨やトルコリラを定期に預けると、単純に利息分増える。
外国人でも、旅行者でも税務署に行って、パスポートのコピーだけで納税番号をもらい、銀行にお金を預けられる。現在は年利10%以下なんでしょうが・・(縁がないので知らない)。日本の利息に比べるといいのでしょうね。

そんなわけで弊社の資金は銀行に預けられたことはないのである。
もちろんi銀行にも・・・。
トルコの高い利息も、私には何の価値もないという話。
そして現在、預けても損することはなくなったけど、今度は預けるお金がないという・・・・・。

話が横道にそれたが、会社名義の口座を解約に行った。
1階の受付で2階に上がってくれ、と言って番号札を渡された。
2階で個別のボックス型の席でお客さんを応対しているのだが、これまたみんな話がややこしいのか、順番が来ない。
1時間以上待ったあげく、席につくと、「会社口座の解約は3階で直接やってくれ」というので、上の階にあがり、でも手が空いている人がいないので、待っていた。
待ちきれずにそこらにいる人を捕まえて事情を説明すると、上司に聞いてくれて、やっと話ができた。
すると「ここでは会社であろうが、受け付けていない。1階で普通に札をとって解約してくれ」というので、「1階で聞いたら、2階だといわれ、1時間待って3階だといわれ、今度は1階だと言われたのだけど」と怒りを抑えつつ告げた。
すると1階の責任者に電話をしてくれて「1階で相談してくれ」と言う。

1階におりて、誰に行くのかわからないので、また受付で事情を説明すると「会社の口座は2階です」と言ったので、ここでキレた。

普段はトルコ語ヘタなのに、喧嘩になるとトルコ語いきなり流暢である。

責任者が私の声に気がつき、順番を待たずに手続きしてくれたのだけど、書類が足りないとか、日付が古いとか、持ってこなかったのか、と言うので
「これだけ無意味な時間を待たされなければ、戻ってとってくるか、社員に持ってこさせるけど、私はこれ以上、時間を使えない」と、大声で怒ってみる。だって銀行のミスで無駄な時間を費やしたんだもん。普段おとなしいミフリ社長だって、たまには言うよ。
すると責任者の男性はちょっと驚いて、何も言わずに女性行員に手続きをさせ、私は場所をうつしてサインをしたり。

さらにパスポートのコピーやら書類のコピーやら、以前は銀行内でやってくれたのだけど、どういう事情なのかコピー機が撤去され、お客は自分で外でコピーをとって、提出するシステムに変わっていた。
「このコピーをとって持ってこい」と言いいかけて、私がたらいまわしにされ、怒っているもんだから、銀行のアルバイトに外にコピーをとらせにいった。

ついでに言うと、解約した通帳も返してくれない。
トルコではこのことで銀行でよくお客と言い争いになっているのを見かける。でも会社の通帳は税理士に渡さなければいけないから(銀行発行の有料書類の代わりに通帳提出で済ませている)必要なのである。
怒り続けている私を見て、本来なら返してくれないし、銀行によってはコピーも許可しないようだけど、コピーをして印を押してサインをして、さらに未記入の分は本来なら有料の書類に書き換えてくれて渡してくれた。

だぶん、まともにかけあっていたら、またはトルコ人同伴で行ったら、規則だから、と何もやってくれなかったことだと思う。
この責任者の男性にしたら「このわめいている外国人を一刻も早く返したい」一心で、反論せずにやってくれたのだと思うけど、たまには怒るのも効果があったかな、って思った。
このi銀行で取引していて怒鳴ったり、喧嘩したことない人っていないと思うけど・・・。

でも本心から怒ってたらダメだよ。
あくまで頭のおかしいやつだと思わせておいて、でも頭と心は冷静に判断していなきゃ。あはは・・・。





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Last updated  2005年12月04日 17時17分46秒
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