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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2005年12月09日
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カテゴリ:社長の一人言
私とペリンはフィットネスにほぼ毎日通い続けている。
最初は冷やかしていた連中も、最近は何も言えなくなっている。
誰もまさか、この(飽きっぽくて、わがままで、自己中心の)女社長二人がこんなに通うわけがないと思っていたから、余計である。

自分でもこんなに身体が動くとは思わなかった。
スポーツなんてまともにやったのは高校ぐらいまでで、約25年前の話だし。
それ以後はクルマで移動生活だし、トルコに来ては、周囲に「座っていろ」「食え」「飲め」「寝てろ」と言われ続け、言葉通りにしていたら身体を動かす機会もなくなり、コロコロ状態。

1か月の間に26日行ったら、身体は慣れてきたし、汗をかける体質になってきたのか・・・・。
ちなみに食う量は以前にも増しているから、体重自体は減っていないんだけどね。

さてさて、最近、細かい用事がいろいろあって、暇なようで、ちゃんと仕事もしている。
仕事と言っても、絨毯屋以外の仕事がほとんどである。
お金にならない仕事だし、引き受ける義務はないのだけど、トルコに長くいるからこその頼まれごとなんで、ここは快く引き受けさせてもらう。

こういう話では、中華レストランのオーナーで中国人と結婚しているペリンも私と同じような立場である。
彼女の中国語は、中国人のお客さんやガイドさんからもかなりうまいと誉められる。
アンタルヤで、彼女レベルの中国語を理解できるトルコ人は少ないのか、もしくはほとんどいないのだと思うが、中国人、中国語関連の依頼が多い。

ギャラありの仕事としてくることもあるけれど、ほとんどは在住の中国人への通訳などのお手伝いになる。役所に一緒についていったり、書類書きを手伝ったり。

昨日もある中国人女性に頼まれて、警察に滞在許可のことで一緒に行った。
顔見知りがいるので、特別に1週間はかかる手続きを当日やってくれることになり、時間待ちで結局5時間ほど彼女につきあったそうだ。
その間、レストランは人に頼んで留守番してもらい、クルマのない彼女の代わりにペリンが自分のクルマを出した。

その帰りに中国人女性はお礼として10YTL札(約800円)を渡そうとしたらしい。
ペリンは当然だけど断った。
彼女の断った理由というのは、10YTLが欲しくてやったことではないということ。加えて私もよく経験することなので、よく理解できたけど、5時間つきあって、しかも知り合いに頼んで優遇してもらったのに
「別に今日受け取らなくても、1週間後でよかったのに・・・・」と彼女に文句を言われ、知り合いの手前、顔をつぶされたこと。
その日のうちにやってくれるように頼んだのは本人なのに、5時間も待たされたことで上記の文句である。ペリンにしたら自分は5時間も他人のために自分のレストランも放って、クルマを出して、しかも知り合いの前で恥をかかされて、いったい何をしたのかわからない。ということである。

好意でやってもらったことに対して、しかも自分から頼んでいたことに対して、文句を言う人が実に多い。
こちらも他人ごととはいえ、自分のことのように、その人が損をしないように、一番よいと思われる方法を探して、試して、やる。
でもその一番面倒な部分をやるのは私たちで、本人は人に任せっきりで苦労しないから、どれだけ大変だったのかわからない。
そして「もっと他に方法があるんじゃないの?」とか「手抜いているんじゃない?」という猜疑心でいっぱい。
しかもこちらの知人を頼ったときなど、間に挟まれた状態で、頼まれたのに、なぜか恥をかかされる結果になったり、現場で言うことがコロコロ変わって、じゃあなんで頼んだの?と言いたくこともある。

それなら最初から自分でやればいいのに、それはやらない。
人に頼んで、さらにその人の知り合いまで巻き込んで、最後は感謝どころか文句とか不信を顕にするだけ。
感謝されなくたって、かまやしないけど、文句言われる筋合いはない。
だって余計なお世話でやったわけじゃない。
こちらの立場など考えもしない。

いくら物価の安いトルコでも10YTLという金額は運転手へのチップ程度の金額で、ガソリン代にもならない。
ペリンは、それよりもわずか10YTL受け取ったことで、まるで大金でも支払ったかのように、「お金を渡したんだから、やってもらって当然よ」という顔をされるのがいやだから、絶対受け取らない、という。
例え100YTLくれようとしても、それで当然という顔をされるぐらいなら、無料でさらに経費と時間をかけて、「やってあげた」と思ったほうがいいという。

それでも実を言えば、感謝されることより、文句を言われて、ひどい場合は恨まれて終わりのこともあるんだけどね・・・・。

ペリンにしても、彼女の旦那のジャンにしても、同胞が外国で困っていると思うから手助けするし、されるときもあるし、当然のことと思って、黙ってやるけど、ストレスになったり、ときには他人のことで夫婦喧嘩になったりもある。

人にやらせるのは簡単でいい。
タダだしね。
でもその人の時間とか、体力とか使っているんだよ。

見返りを求めて何かをする気持ちは全くない。でも、なんだろう、あまりにも感謝の気持ちを忘れている人が多いなあ、って思う。
もちろん困ったときはお互いさまだし、できることはしてあげたいと思うのが人情なんだけど、それすらもいやになる気持ちにさせられることが多くて、ときどきため息が出る。

やってもらって当然で、自分の思うようにならない結果がでたり、やらないと悪者にされる。
そういう人に限って、逆に人に頼まれても、それが無理なくできることでもやらない。

・・・・というようなことを、フィットネスに行くクルマのなかで、二人で話していたんだけど、最後には思ったわけ。

やってもやらなくても。
結果がよくても悪くても。
好意でも悪意でも。
下心がなくてもあっても。
なにをやっても、結局は感謝されないし、文句言われるんだから、悩む必要はないよ・・・って。

・・・だから私は悩みはしないんだけど。
それに実は私はペリンほどプライド高くない。
っていうか、そんなものは持ち合わせていない。
以前、某ツアー会社に頼まれて、ボランティアで(つまりギャラなしで)空港に日本人のお客さんをピックアップに行ったことがある。
夜中にホテルまで送って、そのお客さんは運転手に1ドル、私にも1ドルのチップをくれた。
運転手はツアー会社からちゃんとギャラをもらっているくせに、チップが少ないと怒っていたけど、私は何も考えずありがたくいただいておいた。





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Last updated  2005年12月10日 19時42分59秒
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