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カテゴリ:内緒の話
先週のイスタンブル出張中に、2006年5月以降の就労ビザがアンカラから届いていた。
その前後に管轄の警察が職場を訪問して、本当にそこで働いているか、なんていうようなことを調べていくのだが、もう何度も繰り返している就労ビザの延長なので、警察の質問も家の住所と夫と子供の名前だけの簡単なもので1分で「問題なし」と帰っていった。 話を元に戻すと、届いてから30日以内に、就労ビザを持って地元警察の外国人課に行き、滞在許可証の延長をしてもらう。 知り合いがいるので、空いている時間にいって、さっさと手続きしてもらい、終わったけど、この数日、申請者の数がすごくて大変らしい。 普通なら滞在許可証は当日か翌日、戻してもらえるのだが、今回は申請者の数が多くて1週間後でいい?・・・と言われた。 ロシア、アゼルバイジャン、ウクライナ・・・と申請者の出身国はさまざまだが、申請書を見ると、就労ビザではなく、観光滞在の延長申請で、なかには不法就労者もいるのだろうな、という感じであるが、夏のアンタルヤではそれだけ需要があるのだろう・・・と想像する。 さて、就労以外の滞在の延長申請は現在、とても簡単である。 日本人の場合、最初の3か月はビザなしで滞在できる。 以前は延長は3か月間まで、などという制限があったが、現在は多くの国を対象に好きな期間の延長ができる。他の国はあまりよく知らないけど、Aランク入りした日本人は、就労しない、という条件で1回に限り、5年間までの好きな期間、特に理由なく延長できる。その後も延長したければ、一度出国して再度同じ手続きをとればよい。 申請のさいに、銀行通帳、または外貨をトルコリラに崩した本人の名前入りの両替証明書が必要。 1か月の申請に対して200ドル。1年延長したかったら、2400ドルが入っている通帳、もしくは2400ドル分の両替証明書を見せればよいのである。 ただし銀行で通帳を新規につくるには、税務署に行って「納税番号」をもらってくる必要がある。 簡単な申請書とパスポートのコピーだけ(トルコ語の翻訳も必要なし)でいい。 銀行通帳のコピー、もしくは両替証明書が手に入ったら、警察の滞在延長の申請書類は窓口でくれるので、それに手書きで記入すればよい。 以前のようにタイプで打ってこい、とか面倒なことは言わなくなった。 それと証明写真、パスポートのコピーがあればよい。 ようは月あたり最低200ドルの生活費を持っているのなら、トルコに滞在させてあげよう・・・というわけである。(もちろん月200ドルでは生活はできない・・・)。 申請費用は1年間で約4万円である。1か月間からあり、費用は長いほど高くなる。 私の場合、就労ビザでの滞在延長であるから、銀行にお金がなくても、就労ビザの期限まで滞在許可をもらえる。 あとはそれを延長していけばいいだけである。 6年経てば、期限なしの就労ビザをあげるかもしれない・・・という建前上の法律があるのだが、トルコ人の妻と子供がいて、本人は大型ホテルのオーナーで、自分名義の不動産もある外国人男性が12年経ってもまだ期限なし就労ビザをもらえていないので、夫がトルコ人でもなく、投資額も小さい私は一応6年以上経っているわけだけど、期限なし就労ビザの期待はしていない。 それでも延長してもらえるので問題はないのである・・・・。 今回、就労ビザを発行する管轄のお役所が変わって、そこでのはじめての申請で、多少手間取った。たぶん、この件では私以外にもたくさんの外国人就労者が苦労したことと思う。 シゴルタ対象の会社に雇われている外国人はそれほどではなかったようだが、バークル対象の自営業者(オーナー)はとくに戸惑ったと思う。 だっていままで問題なく、就労ビザをもらえたのに、急に条件が変わったのであるから・・・。 私の場合2つの条件があらたに加わったことで、その書類を整える必要があった。 1.過去に遡ってバークル(年金)を納めなければならない・・・結果、100万円以上の支払いが発生したが、これは日本で年金に加入している証明書を添付して、バークルが「あんたは加入しなくてもいいよ」と許可をくれ、この問題はクリア。支払いをしなくて済んだ。 2.外国人はトルコでは大学の専攻と同じ職業につけない。 私は農学部森林工学科卒である。でも日本でも関係した職についたことがないし、はっきりいって専門的なことはすっかり忘れている。ところが弊社の業務のひとつに「果実、花卉、野菜などの栽培」というのがある。これが森林工学科の仕事に当たる・・・と文句がついた。 厳密には森林工学科ではダムや高架の設計や、造園などを学んだ。果実、花卉、野菜の栽培は園芸学科の仕事である。これは以前なかった条件であるが、これで引っかかっている人は少なくないはず。でも会社はすでに存在するのだし・・と、就労許可を発行するお役所の好意で、口頭説明とトルコの「森林関係の技術者協会」に登録していない、また私自身はこの職業の専門家ではないという手書きの誓約書でOKが出た。 ・・・・というわけで、就労ビザはとるのが面倒だけど、普通に滞在するだけなら特に問題がない限り、日本人には5年間まで許可してくれるトルコ。滞在期限を気にしないでできる、中期・長期滞在でトルコ生活を体験してみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年06月15日 08時34分36秒
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