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カテゴリ:アンタルヤアンタルヤ
カレイチの出入り口にゲートが設置されることになった。
つまりカレイチにクルマで入るときは有料になるわけである。 アンタルヤではコンヤアルトゥ海岸のビーチパークがクルマでの入場で駐車場代として2YTL(約170円)だったかな・・・? 徴収するシステムをとっているが、カレイチもそんな感じになるわけである。 すでにゲートは完成していて、現在試運転中で無料。 でも情報がまだ浸透していない分、ゲートの前で有料と思って、バックしてくるクルマがいたり、クルマの列ができてちょっとしたパニックになっている。 カレカプスとウシュクラルのタクシー停留所の2か所が入り口専用で、ここでボタンを押して入場時間の書かれたレシート状の紙を受け取る。 するとゲートが開き、さらに下のカパン(金属製の逆走を防ぐギザギザ)が下がる。 出口はドネルジレル・レストランと、イエニカプの2か所。ここでレシート状の紙を渡してお金を払う(のだと思う)。 ゲートにはカメラが設置され、ナンバーを読み取るらしいが、その他話はいろいろ飛び交っているが、どこまでが真実かはちょっと不明・・・・。 さて、当然ながらカレイチに住居がある人や、職場がある人、またはカレイチ内に駐車場を借りている人、レンタカー業をしている人には特別配慮がある。 パスカードを市が発行して、そのパスカードがある限り、とりあえず(と言っておこう)無料である。 パスカードの申し込みが今週の月曜日から始まったが、何事にも準備万端のミフリ社長はすでに先週、書類をそろえた上でマリーナにある市の建物内での受付に行っていた。 早いといわれたので昨日、出直してきたのであるが、受付している人がいい加減で、何をそろえるべきかわかっていない。 例えば、職場がある場合、商工会議所が発行する業務内容証明書か区の開業証明書、納税証明書、クルマ(2台まで)のナンバーリストの入った申請書があればよい。 先週は申請書は用意されているからここへ来て書き込めばいいと、と言われ、認印やら車検証やら、準備万端で出かけた。(配布されている紙に、申請に必要な書類は書かれているけど、トルコの場合、それプラスいろいろが現場で必ずでてくる・・・・) 受付の警官がいて、書類リストを見ながら確認していくわけだけど、ところで申請書をください、と言うと、それは何だ・・・?と言うわけである。 先週来たとき、ここにいた別の警官にそう言われた。というと、それは市役所でもらってくるものだ・・・と言う。 なんで市役所・・・? と思ったわけで、市役所のどこへ行けばいいわけですか? としつこく聞いていたら、警官も他の係りの人も顔を見合わせるだけで返事ができない。 で他の人の受付書類を確認しているもんで、私もそれを覗き込んだ。 「ああ、自分で書けばいいみたいだ・・・」と警官と私が同時に言った。 プリンターで印刷されたものだったけど、またここまで降りてくるのも面倒なので、会社の認印もあるし、手書きでもいいか、と聞いたら(いいわけなんだけど・・・・)、しばらく考えこんで、「それでもいい」と。 だけど、ふと思ったわけ・・・。 あとで手書きじゃダメだとか、いろいろ言われて、また振り出しに戻るのも嫌なので、申請書をパソコンで作ってから出直してくることにした。 それでもすんなり終わるとは思っていないんだけどね・・・・。 このパスカードのために、たくさんの人が申し込みにくるはずなのだけど、なんだか受付する側がシステムを熟知していないし、案内が不十分である。 さらにマリーナまで足を運ばせておいて、これじゃダメだ、これをもってこい、これが抜けている・・・と行っては戻り、行っては戻り・・・・トルコ風に言うと「git gel」である。 こういう面倒がないように、指定の書類を用意しておいて、書き込むだけにするとか、何か配慮してくれたらいいと、この手の作業ではいつも思う。 私がよく行くところじゃ、博物館鑑定の申請、電話局、電気会社などの内容変更などの申請、税務署、市役所、区役所から書類をもらうときの申請書、銀行の内容変更の申請などなど・・・・公の場所では申請書が必要であるが、日本ではいったいこれらはどうしていたっけ? と思い返すと名前や住所など必要部分のみを書く書類が用意されていて、それを記入していただけだよなあ・・・って思う。 ましてやトルコで、トルコ人で慣れている人ならともかく、何も書いていない白い紙を渡されて、「これに申請書書いて」と言われても、いったい何をどう書くのか、とわからなくて普通である。公的な申請書には宛名、日付、書き方などの書式が一応ある、それをいったいどれだけの人が知っているのか・・・・。 15年近くもいて、会社を経営している以上、公的書類には慣れてはいるので、どこへ行ってもとりあえずトルコ語で書けるし、困ることはないけど、時々、役人の態度が悪かったりすると私も外国人あることを盾に言ったりするわけ・・・・。 「この紙に、あたしはひっこししました。だからあどれすがかわりました、あどれすをなおしてちょうだい、ミフリ・・・って書けばいいわけ?」。 そうすると文面を口答で言ってくれたりするのだけど、仕舞いには面倒になって、代わって書いてくれたりもする。これってトルコ人でも公的な文書の書き方とか、用語を知らない人には絶対かけないって、って思うんだよね。毎回、毎回、口答で言ったり、書いてあげるぐらいなら、名前と住所などを書き込むだけの申請書類を用意しておけばいいのに、って本当に思う。 いずれはこういうことも変わってくるのだとは思うけど、時々、トルコの急激な変化についていっていない部分もまだまだあるなあ・・・って感じる。 人が少なくて、誰かがしっかり面倒を見てくれる時間や心の余裕のある時代や場所なら、古いシステムのままでもそれもいいなあ、なんて思うけど、都市部じゃ、もうそれじゃ処理し切れない。 今回はパスカード申請の話で終わってしまったけど、本当はこのゲートと進入禁止箇所、一方通行標識などで、カレイチの現状がどうなっているか・・・・書きたかった。それはまた機会があったらにする。 ゲート設置やクルマの進入禁止箇所の指定などは、ケメルやシデの例を見ると、成功していると思う場合もあるけど、同じ方法がどこでも適切であるわけはない。 実際にカレイチは寂れていく一方だし、店舗の空家率や空家期間が非常に高くなっている。 ドネルジレルの後ろの通りなど、一時期は賑やかだったのに、今では40軒ほどあった店舗のうち、残っているのは10軒ほど。しかも空家が目立つし、放置されている状態で、通る人もいなくなっている。残りの10軒が消えるのも時間の問題であろう。 それは私の店があるイシハヌも同じで、この建物が出来てから最初の店子が私で、今現存する店子も私と、私の1年後に入ったチャイ屋のみ。もうここで5年目になるが、その間、長い人で1年とか半年、短い人で1か月で出入りが激しい。 さて、このゲート設置、クルマの進入制限が吉とでるか、凶とでるか・・・・。 クルマを制限することは構わないと思うけど、これでカレイチに来るトルコ人の数は変わるし、レンタカーの外国人はカレイチを出るまでに1時間はかかると思う。それを経験した後、再度レンタカーを借りる気になるかどうか・・・。 慣れている人だって、進入禁止の標識通りに走ると、とんでもないことになる。 先日、店の前から駐車場までの道を確認するために走ったら、なんと目の前にあるのに、そこへ行くために、一度カレイチを出てウシュクラル通りを下り、他の入り口から入ってこなきゃたどり着けないということがわかって、思わず大笑いしてしまった。 それでもカレイチの道をよく知っているからできることで、知らない人が迷い込んだら、道幅も狭いし、ユーターンも困難だから、出口のない迷路に迷い込んだみたいになるだろう。 地域として考えれば、10年スパンの長い目で見たら、もしかしたらとてもいい結果を得られるかもしれないんだろうけど、駐車場の不足、入場料の支払いなどで来客が激減することは間違いなし。そうじゃなくてもここのところカレイチ自体の魅了がなくなり、そぞろ歩きする人もいなくなってきているというのに・・・・。 今いる商人たちにとっては1年後にここで商売をしていられるのか、飯が食えるのかどうか・・そちらの方が重要であることも間違いないわけである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2006年10月05日 01時05分29秒
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