カテゴリ:旅行
さて、山中湖での出来事の続きです。
山根麻以さんのコンサートが終わり、ペンション・モーツアルトへ向かった。 このペンション・モーツアルトは、山川紘矢さん・亜希子さんのメルマガによく出てきていて、 前からとても気になっていた。 今回、山中湖に行くのなら泊まりで行きたいな、と思っていただけで、まさかお宿がここになるとは 思ってもみなかった。 というのも、フィンドホーン仲間のなおは~ちゃんにすべておまかせだったから。 なおは~ちゃんは、やはりフィンドホーン仲間のタエコさんがここに泊まったことがあってよさそう だったから、というそれだけの理由で決めたらしい。 えらいぞ、さすが、なおは~ちゃん 山中湖の幹線道路から一本中に入り、どんどん奥深く進んでいく。 街灯もない道をどんどん進んでいく。 着いた所は、ほんとうに森の中にたたずんでいた。 車を降り、階段を上るとランプが灯っていていい感じ。 大きな回転扉を開けると、オーナーの西岡さんが笑顔で出迎えてくれた。 天体望遠鏡が目に付いた。 星が見たいけれど、今晩は霧がかかっているから無理だろうなぁと思いつつ。 サロンには、ソファや椅子がおいてあり、自由にくつろげるスペースであちこちに天使がいて 私たちを出迎えてくれた。 水槽にたくさんの魚たちが泳いでいる。 星の写真が至るところに飾ってあり、レコードも本もたくさんあって、きっと一日中ここにいても 飽きないだろうと思った。 森もあって、湖もすぐ近く。 一週間くらい、すべてを忘れてひきこもりをするにはちょうどいい場所だ。 西岡さんに、明日お天気がよさそうなので富士山に行ってみますか?といきなり聞かれる。 コンサートで踊り叫び疲れた私は意外に元気で、明日富士山に行ってみたいと思った。 けれど、同室の人たちにも聞いてみないと…と思い部屋に戻るも、 明日は別に行かなくてもいいよね、 というお返事。 コンサートの感動と興奮さめやらぬ同室の長野県民の3人は、麻以さんを呼んでコンサートを しようと盛り上がっている。 私一人でも富士山に行きたいなぁ…と思いながら眠りにつく。 翌朝、朝食のときに、西岡さんから富士山の話が出たときに、明日は別にいいよね、と言った本人が 「はい、いきますっ!!」と即答で返事をしたのにみんなが驚き、大笑いしつつも、一緒に行ける ようになってよかった…と安堵した。 西岡さんは仙人のようだ。 とても博識で、私たちが何も言っていないのに、ヒントになるような言葉がつらつらと出てくる。 昨日のコンサートでのキーワードが、西岡さんの言葉によって、パズルのピースがいっこずつ はまっていくようだ。 西岡さんは富士山の森の話、銀竜草(ぎんりょうそう)の話をしはじめた。 そのとき、ふっと思いついたことがあった。 思い過ごしかな。急にこんなこと言ったら、変に思われるかな。 今からなんて、どうしようかな。。。 西岡さんがお話をしてくれていても上の空になってしまい、いったん先に部屋に戻り やっぱり直感に従おうと思った。 ダメモトで電話をかけてみた。 麻琳さん、おはようございます。みぃです。 急なんですけど、今から私たち、富士山に行くんです。 ここのペンションのオーナーさんが、富士山の神聖なところに連れて行ってくれるって言うんです。 私うまく説明できないんだけど、なんだか麻琳さんに声かけたくなったんです。 よかったら一緒にいかがですか? あ~、無謀だよ、私。。。 でも、沖縄からせっかく来た麻琳さんに富士山に登ってもらいたかった。 麻琳さんは違うペンションに泊まってて、車もあるかどうかわからないし、西岡さんは同じ車で 一緒に連れて行くことは出来ないって言うし。 麻琳さんはしばし考え、折り返し電話しますと言って電話を切った。 1時間後…麻琳さんと私たちは富士山の5合目で落ち合っていた。 しかも私は麻琳さんほか数名だけが来るんだと思っていたのに、10人くらい連れてきていた。 私の無謀な思いつきのおかげで、モーツアルトから一緒にきた人たちを待たせてしまった。。。 申し訳ないと思いながらも、麻琳さんと一緒にいられることが嬉しかった。 富士山の、あえて登山口ではないところから入るときに、手を合わせ、お邪魔しますと 頭を下げて登り始めた。 お友達のおうちに行っても、無断で人の家に入らないよね。 ピンポーン、お邪魔しますって言うよね。 それと同じ。海に入るときも、お邪魔しますって言うんだよ。。。 初めてイルカと泳いだときに教えてもらった一言が忘れられなくて、今でも海に入るときには 手を合わせてお邪魔しますという、私にとってひとつのイニシエーションのようなもの。 それと同じことを、霊峰と呼ばれる富士山の、道なき道に入るときにも、無意識にしていた。 西岡さんに案内されるまま、緑の中を進んでいくと、銀竜草が見つかった。 コノハナサクヤヒメの化身と呼ばれている、一年のうちこの時期にしか、たったの一週間しか 咲かないと言われているこの植物に出会えた奇跡! 全体の姿を竜に見立て、白銀色をしているところから銀竜草と呼ばれているらしい。 葉緑素をもたない…その神秘な植物にしばし見とれる。 奥に神社があり、道の先に一本の枝を西岡さんが置いた。 それをまたいで、その神聖な場所に入り、森の気を感じる。。。気持ちいい~ 振り返ると神社のお社が見える。「人工物」だ。 そして前を向きなおすと「自然」が満ち満ちている。 ここは「生きている」 そして私もみんなも「生きている」 私の帰りのバスの時間が近づいたため、私たちは西岡さん、麻琳さんたちに別れを惜しみつつ なおは~ちゃんにバス停まで送ってもらうため山を下りた。 富士山には、また来ますね、と挨拶をして。。。 私が乗る高速バスのバス停は、陸上自衛隊の富士学校の前。 昼ご飯のお弁当も買わずに、慌しく山から下りてきてそのバス停の前で3人と別れたとき、 ほんの30分前までは富士山で天にも登るいい気持ちでいたのに、いきなり現実に引き戻された ような気がした。 まだ山中湖に着いてから、たったの24時間ちょっとしか経っていないのに、この濃密な充実感は なんだろう。 この2日、24時間ちょっとが、もう何日もここにいていろんなことを体感したように思える。 今、思い返しても、文章では書ききれないくらいの、濃い思いがぐるぐるとかけめぐる。 久高島で宿題になった「シリウス」 ここでまたヒントがもらえた。 点と点がつながってきた感じがした。 ☆みなさまにも私にもたくさんの幸せが降り注ぎます。 私に関わる全ての人に感謝しています。ありがとうございます。 そして今日も一日すべてのことに感謝しています。 ツイてる、ツイてる。すべてはうまくいっている☆ ハッピー☆ビューティ☆体質改善も書いてます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.01 19:57:41
[旅行] カテゴリの最新記事
|