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カテゴリ:合作映画
キレイで可愛くて
美しいものが好き。 リュドヴィック、 四人兄弟の末っ子、まだ7歳。 真っ白な肌に細くて長い手足、 キラキラした瞳にツヤツヤ髪のおかっぱ頭、 白いレースのドレスが本当によく似合う。 好きな男の子と結婚したいと思ってる。 1997年ベルギー、フランス、イギリス作品。 アラン・ベルリネール監督はベルギー生まれ。 性同一性障害を問題として捉えず、 一人の少年の自然な気持ちと世間のズレを コミカルにファンタジックに描いている。 女の子なら受け入れられるのに、 リュドは男の子だから受け入れられない。 お母さんのドレッサーに写る、 リュドは天使のようにかわいらしい。 運動が苦手で体育の時間はヘロヘロで、 西部劇ごっこなんて大嫌い、 お母さんの台所の手伝いの方が好き。 彼は何も悪いことなんかしてないんだけど、 彼が自由に好きなことをすると、 両親に迷惑がかかってしまうのである。 リュドの家は、会社の社宅のようなもの、 すぐ近くに父親の上司が住んでいる。 皆さん品が良くて礼儀正しいのだけれども、? リュドを見ると眉をひそめてる。 共同体には暗黙のルールがある。 「違い」というものを認めないのだ。 リュド、確かに彼は、 何も悪いことはしてないのだ。 ただ、家族想いの優しい少年だから、 家族が困ったことになるのが辛かった。 父親は職を失うし、 母親は近所にいられなくなる。 「僕のせい?」 どうして家族が嘆くのかわからないけど、 自分のせいなのはわかっていた。 だから、とても辛かったけど、 お気に入りのおかっぱ頭にハサミを入れた。 ドレスの似合わない男の子に髪型になった。 それでも自由に想像の翼を広げるリュド、 カラフルで幻想的、ファンタジーの世界を飛ぶ。 家族が悲しむのはわかってるけど、 抑えきれない気持ちがある。 リュドが女の子なら、なんの問題もなかったのにね。 父親は仕事をなくし、 引っ越しせざるを得なくなる。 けれどもこのリュドの家族は、 言いたいことを言うけれどリュドを愛している。 リュドもまた家族を愛している、 その絆がこの作品を暖かくする。 引っ越し先は前よりもボロい家、 父親の収入も減って苦労もあるだろうが、 ご近所の娘さんとリュドは友達になった。 男の子みたいな女の子である。 確かにリュドは女の子みたいな男の子だから、 普通と少し違うけどリュドは、リュド。 その違いはさほど大きくはないはずなのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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