テーマ:こどもの本のおすすめ(23)
カテゴリ:児童書
あやかし修学旅行鵺のなく夜 著者:はやみねかおる / 村田四郎 出版社:講談社 本体価格:670円 〈青い鳥文庫〉名探偵夢水清志郎事件ノート 子ども達に本を紹介する立場にありながら、初めて‘はやみねかおる’を読んだ。 なぜって、図書館でいつも貸し出し中だから。 この本も出版以来ずっと予約待ちで、やっと順番が回ってきた。 他の著書も市内に1~2冊ずつしかなく、どれも予約待ち。 私が返却すると同時に図書館のコンピューターが「次の予約あり」を告げた。 こんなに人気のある本を、どうしてもっと購入しないのかなぁ、図書館がセーブするのか出版社が規制するのか、大人の頭であれこれ考えてしまう。 ----------------- 虹北学園の修学旅行は、毎年実行委員を中心に行き先や目的・内容を決めることになっている。 行き先のO県T市には「竜神」「鵺」の伝説と「不思議な石」の話が残っていて、グループごとに調べるというのが今回の旅行の大前提。楽しみにしているところへ「修学旅行を中止せよ 鵺」という脅迫状が届く。 ----------------- 校長代理で修学旅行に同行する夢水清志郎は、常識の通用しないはちゃめちゃな人格。 真夜中の枕投げ大会を容認する(楽しむ?)旅館の女将。 うるさい大人が出てこないというのが、子ども達に受ける理由かな・・・?(他のをまだ読んでないんだけど) いきなり色の付いたページがあり、何事かと思ったら「修学旅行のしおり」。枕投げのルールや、「ドボン」特別ルールなどなど。 『アニマシオン』という活動がある。 「本に魂を吹き込む」ことによって読み手が本の世界に入り込むという考え方で、身近なところでは、書店員が魔法使いの変装で『ハリーポッター』の本を売るというのもその一つなのだが、この本は作家が『アニマシオン』を実践した例といえるのかもしれない。 他に、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』(愛蔵版)なども。 推理小説としては詰めがちょっと甘いかな?って気もしたけど、気楽に楽しめる。著者は現代の子供の実態をよくわかっているのだ。 テレビとゲームが生活時間の多くを占めていて、教科書以外の活字に縁がない子ども達に、どんな本を紹介していくか。そんなことを考えさせられた。 小学校上級以上 ※楽天ブックスのリンクサービスを利用して表紙画像を掲載しています。 ※画像のコピー利用などはなさらないようお願いいたします。 ◇レスのつけられる掲示板|◇絵本・児童書フォーラム|◇モンキーバナナ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.19 07:52:31
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