カテゴリ:絵本
『かいじゅうたちのいるところ』
モーリス・センダック作/神宮輝夫訳(冨山房) これはもうあまりにも有名で、絵本好きなら知らない人はいないというぐらい定番の絵本ですね。手にとったことがなくても、題名ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。全文を暗記するほど読まされたって人もいるみたいですよ。 絵にはたいへんインパクトがあり、一見「これが子どもの本?」と疑うような不気味な雰囲気もあります。絵が気持ち悪いと思う人もいるかもしれません。 日本語訳がまたおもしろい。こんなにしっくりとくるなんて。さすがに読み継がれてきただけのことはあります。 「食べちゃいたいほどおまえがすきなんだ」 「食べてやるから行かないでくれ」 「定番」というと絵本の古典のような感を抱きますが、比較的新しく20世紀後半に出版されています。むしろ「現代絵本の先駆け」と言った方がよいのではないでしょうか。 公民館で市が主催している3歳児家庭教育学級というのがあり、週に1回(午前中2時間程度で3ヶ月間)いろいろな講師の先生が来て、3歳児を持つ母親を対象にお勉強会をします。 その間子ども達は別室で保母さんと待っているということになっています。3歳児にとっては初めての母子分離体験(?)でもあります。 うちの子ども達もこの教室のお世話になり、また私自身も保母さんとしてお手伝いをしたこともあり、そして今度は「ミーとハナ」のメンバーが講師としておはなしにいくので、そのまたお手伝いとして絵本の読み聞かせをしてきました。 前半はお母さん向けに絵本や読み聞かせの大切さを伝える講義ですが、「どんな絵本がいいのでしょうか」「ビデオやキャラクターものにいってしまう」「テレビの読み聞かせ番組を見せたらいいですか」などの質問が出たそうです。 後半は子ども達と合流して、いよいよ私達の出番です! 1.「かいじゅうたちのいるところ」モーリス・センダック作/神宮輝夫訳(冨山房) 2.「なにのあしあとかな」薮内正幸(福音館書店) 3.「おおきなかぶ」ロシア民話 こどものとも劇場(大型絵本)トルストイ作/内田莉莎子訳(福音館書店) およそ15分弱のプログラムでしたが、私が前に座ったときにはざわざわしていた子どもたちが、表紙を開いた途端にし・・・んとなり、絵本に集中しました。 『かいじゅうたちのいるところ』は、途中「かいじゅうおどり」の場面が3パージにわたって文のない所がありますから、おはなし会ではここをどう見せるか、という点に工夫が必要です。 『なにのあしあとかな』は、集団には少し難しかったように思います。(幼稚園ではいけるのですが・・・)3歳児ではおうちで何度も開いてみるには、薮内さんの動物絵本はたいへんよいシリーズだと思います。 『おおきなかぶ』は、昔話なので反応はそれほどでなくても、またどこかで出会えればいいかな。大きい絵本なので印象は残ったことでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.24 19:08:49
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