カテゴリ:児童書
『ネギをうえた人』
朝鮮民話選 岩波少年文庫 金素雲(キム ソ ウン)/編(岩波書店)2001年8月新版発行 小学4・5年以上 昨日に引き続き、韓国のおはなしです。 表題の「ネギをうえた人」を含む33の朝鮮の昔話(民話)短編集です。 編者は韓国の釜山に生まれ、日本にも滞在する中、日本の子供向けにこの本を書いています。訳者を介さず、著者自身が日本語で書いています。 少年文庫で第1刷が発行されたのが1953年とありますから、ずいぶん昔のことですね。しかし、いっこうに古ぼけた感じがしないのはやはり昔話の持つ骨太さのためなのでしょう。 身近な動物が出てきたり、フッと笑える短い話ばかりなのですが、日本の昔話とはやはり一味ちがっていて、楽しめます。 「・・・それらを通して、きっとみなさんにも、韓国に生まれた人たちの、古いこころのすがたが、身近な親しい思いで、共感されることでしょう。」(編者あとがき) 金義煥(キム ウイ ファン)の挿し絵も、独特の雰囲気が伝わりおもしろいです。 編者の金素雲は残念ながら、1981年に亡くなっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.12.10 07:54:43
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