というわけで、昨日の続き。2日続けて楽しんだリヒャルト・シュトラウスの作品です。
て、メインの「ばらの騎士」はまだ演奏会でも取り上げられることもある作品ですが、前半に演奏された「町人貴族」は編成も薄いのですが、それが災いして?でしょうか、なかなか聴く機会のない曲ですが、こちらが素晴らしい演奏でした。指揮の上岡さんの巧みな棒さばきは「ばらの騎士」でも見事でしたが、この「町人貴族」ではさらにさえわたっていました。さらに、こちらの曲の中でのピアニシモの音の扱いがなんとも美しくて、です。リヒャルト・シュトラウスの作品だとどうしてもアルプスだとか「ひでおのいきがい」のような大曲でガンガン鳴らす、そんなイメージが勝ってしまうだけに、こういうメロディーをやらせても天才なんだねえ、と今更ながらです。
そんなこんなでこの人の作品を2日にわたって満喫させていただきましたが、なんででしょうか、素晴らしい曲なのに意外と作曲家の名前からもう知名度が高くないということに???です。ツァラの冒頭こそ有名でしょうが、曲名となると?でしょうしね、ですし。マーラー、ショスタコーヴィチも認知度が低いのにねえ、は一緒なのかも、ですから、このリヒャルト・シュトラウスの作品も得意ではないですが、もっと広まるように話題にしていきたいですね。