というわけで、今年の2月にドヴォルザークの交響曲第5番という曲を演奏する、という演奏会のトラさんに行かせていただいたのですが、その際、「ドヴォ5?」って感じでしたし、それで相当苦労した、というエントリーも何度かさせていただいたところですので、記憶に残してくださっている方もいるかもしれません。そんな曲でしたが、本番を終えるころにはすっかりお気に入りになってしまい、最近でもちょくちょく聴いている曲に一気に格上げです。
て、そんな感じで「有名でないドヴォルザーク作品」を聴くのが最近のひそかな楽しみです。この5番の交響曲以外にも「交響的変奏曲」という曲も同時に取り組みまして、こちらでも相当苦労しましたが、やはりかみしめればいい曲じゃあないですか、なんですよね。そこがやはり超一流の作曲家の作品ですが、新世界からだとか8番のシンフォニーのように頻々に取り上げられる曲と比べると、なんですよね。演奏が大変でもその効果がお客様には伝わりにくい、とか、この5番の練習時にも指揮者の先生が作曲の問題で音が飛んでこない、とかいろいろと指摘されていましたが、そういう問題が後期の傑作と比べても、なのでしょう。とはいえ、最近こういう「隠れた名曲」に接する機会が増えたことで、むしろドヴォルザークの素朴な良さを感じられる、そんな気もしています。後期の傑作はあまりにも素晴らしくて、ってまたぞろ出ました「アンチメジャー」な天邪鬼ちゃんです。
そういう意味では6番のシンフォニーは本当名曲です。この曲はプロオケでも時々取り上げられますし、アマオケでもやっていることもあります。なので、5番のシンフォニー以前の曲とは一緒くたにできないのですが、先日レッスンに行った際お師匠様は7番のシンフォニーも「あんまり聞いたことがない」でしたから、6番もこっち(マイナー)チーム入り、でしょうね。皆様も「メジャーではないドヴォルザーク作品を楽しむ」っていうお楽しみ、意外とくせになるので、ゆるくではありますが、おすすめしておきますね。