というわけで、昨日の続き。この日のメインについてです。
この日のメインはシベリウスの「レンミンカイネン」という曲でした。4曲の交響詩からなる曲ですが、2曲目の「トゥオネラの白鳥」が単品で時々取り上げられますが、なかなか全曲を聴く機会もない曲です。まあ、単純に難しい曲だ、ということがあるのかな、ですがやはりシベリウスの作品って結構聴く人を選ぶかもしれません。後期の作品だとかなり(思いっきり?)難解ですからね。幸い、この曲はまだ初期の作品で分かりやすさは残っていますので、フィンランディアとカレリア組曲、そして交響曲第2番しかシベリウス作品を知らない方にはぜひ一度聴いていただければ、な曲でした。
この日の演奏、シベリウスの圧の強さとどことなく漂う冷涼な空気感、これがしっかり表現される演奏だったのが気持ちよく、です。前半のモーツァルトのコンチェルトと合わせて、いい演奏会に出会えてよかったよ、ですね。