というわけで、少し間隔があいてしまいましたが、木曜日の演奏会、メインのブルックナーのシンフォニーについて。
この曲、ブルックナーマニアやオケオタの世界では知られていますが、世間的にはきっと?な交響曲第「0」番です。しかも、この曲、新説では第1番の完成後に書かれたという曲ですから、決して「習作」ではないんですよね。この呼称も「無効」というドイツ語の「Null」をどう訳すか、らしくて、とはライナーノーツの受け売りですが、決して取るに足らない作品、ということではないんですよね。はい、そしてそれは実際とても聴き応えのある曲だ、ということです。少し前、関西フィルさんの演奏会、飯森泰次郎先生の指揮で聴いたのがまだ記憶に新しかったので、そのあたりも比べながらの楽しみでもありましたが、もっと取り上げられてもいいよね、というのがまさに今回の感想です。
そして、この曲でもファゴットが存外大活躍します。1番の交響曲でも結構活躍なので、初期の交響曲ではブルックナーでもファゴットの音を聞くことができます(笑)。どうして後期はああなった?なのですが、その話題はまた話題がないときにでもしましょうか。