カテゴリ:光る君へ
益々現代ドラマ化してきた「光る君へ」ですが、なかなか伏線が張られて
いるところを見ると、大石静さんは相当勉強し、練りに練って脚本を書い ているようです。 まひろと道長が2人だけで鳥辺野を走ったり、いや、街中を公家の娘が歩い ていることもあり得ないのですが、この2人の話は2人の恋愛として見るし かないですね。 結構皆さん、ハラハラドキドキしながら見ているようですし(≧ ≦) 来週の予告に、2人が結ばれるような場面がありました。 月光を表すライトがとても美しかったですが、夢の中の場面のようでもあり、 本当に2人が結ばれるのか、そのような空想❓なのか。 来週のお楽しみですね。 NHKインスタグラムから、だそうです どうして空想だと思うかと言うと、当時の女性は自宅ではなく、男性にどこ かへ連れて行かれて・・・というのは最大の侮辱だったからです。 既に正式な過程を踏んで結婚した後ですら、外出して男性と”逢う”ことは 喜べることではなかったようです。 これは、「蜻蛉日記」や「和泉式部物語(昔は『和泉式部日記』でしたが、 私もこれは他人が作った物語だと思います)」の中でも、女性を連れ出すの はイレギュラーな行為として描かれています。 もうこのようなことはしたくない、とか、兼家が重病に陥ったからそんな 常識には構っていられず、時姫がいる方の屋敷に、兼家からの迎えの牛車に 乗って会いに行ったとか書かれています。 だから、道長はまひろに正式に結婚は申し込めないし、かといってそのよう に連れ出されることにまひろが応じる訳もないのです。 また、当時の女性にとって、月光を浴びると言うのも禁忌。 月の光はちょっとでも浴びると不吉と感じます。 だから、端近で寝ることはしませんでした。 「更級日記」の中にも、旅先だったかな、あばら家に泊った時、幼い姪に 月光が当たるのを作者は不吉だと、姪のことを心配するような記述をして います。 まー、最終的には、 『ドラマですから!』 ですね(^^:) まひろのお父さんの為時が花山天皇に中国語で漢詩❓を読み上げる場面 がありましたね。 あれを日本語ではなく、中国語で暗唱していることがスゴイと感心して いる専門家もいます。 為時だそうです。 それは、後年為時は越前守に任じられますが、これは、為時の中国語の 能力で叶ったとも言われています。 有名なのは、為時が朝廷に奉った任官への希望を綴った漢文に一条天皇 が感心し、でももう他の人に決まっていたので、嘆いていると、それを 見た道長が越前守を為時に替えた、と言う話。 だから、これは後日越前守に抜擢される史実への伏線かと。 現代ドラマのようだと、🐎🦌には出来ませんね~。 最近かな、は、越前には当時の宗や高麗から来る人が多く、中国語に 通じている為時を任官したとする説も有力です。 でも、それならはじめから為時を任官すれば良いようにも思うので、 やはり為時の漢詩の優秀さに一条帝が感動された、というのも全くの 作り話ではなさそうですね。 為時は、時姫や道綱の母等の父親同様「受領階級」で、地方への任官 がないと、それも裕福な収入が得られる国への任官でなければ、生活 も苦しくなります。 それでも、文人としては名が通っていて、漢詩の会などにはよく招かれ ていたようです。 道綱の母は割と裕福な家で育っているのですが、受領階級は任官先の収 入によっては、地方へ飛ばされただけで損した、ということにもなりか ねません🐽 いつもポチっと応援ありがとうございます にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 21, 2024 10:57:52 AM
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