カテゴリ:光る君へ
「源氏物語」は、今でこそ世界最古の長編物語として国際的に有名ですが、
日本では、淫らな物語とみられた時期もありました。 鎌倉時代から、紫式部は、空言ばかりを書いた罪で、地獄へ堕ちたという 説が流れたことも。 「今物語」という本の中に、ある人の夢に女性が出てきたので、誰かと 訊ねると、 「私は紫式部、空言を多く書いて、人の心を惑わしたとして、地獄に堕ち て苦しむことが堪えがたい。なもあみだ仏という言葉を巻末毎に人々に 読ませて、私の苦しさを弔って下さい」 と言った。 どのように読めば良いのか、と聞くと、 桐壺に 迷はむ闇も 晴るばかり なもあみだ仏と 常にいはなむ と言った、とあります。 それで、「源氏物語」を書写した時は、最後に紫式部への供養に、「なもあみ だ仏 (繰り返し)」と書くことになったことも。 また、明治時代になると、皇室の権威が爆上がりしたので、光源氏は皇子 ですから、これまた不遜な話ということで、なんと「源氏物語」を婦女子 が読むことや、お芝居として演じることが禁止になったそうです。 まぁ、色々な女性に手を付けまくっている点は、結婚前の女性に読ませた くないというのはわかりますね。 と言うより、私としては、若い男性に詠ませたくないですね、こんなに色 色な女性に手を出しまくっているのなんて。 でも、源氏はそれらの女性達を六条院に引き取って、最後まで面倒を見て いますね。 これは、女性である紫式部の理想なのでしょう。 その一方で、「今鏡」には、 「昔から日本でも唐でも、文章で人の心を導くのは常の事。 (紫式部は)女の身でありながらこれほどの物語を作ったのは、ただ人 ではない。妙音観音のようなやんごとない聖が女になり、法(のり)を 説いて人々を導いたに違いない」 と書いてあるとか。 これは、後に「(紫式部の)観音化身論」と呼ばれるそうです。 それほど、源氏物語は魅力があり、悪いものとすることに反発・抵抗が あったと思われます。 明治時代には婦女子は読むべきではない、と言われた「源氏物語」は、 鎌倉時代以降は女子の和歌の教科書として、必須のものとされました。 多分、江戸時代まではそうだったのではないでしょうか。 (C)NHK あ~~~、また女の子に月光を浴びさせてぇ。 こんな不吉なことをするから、父親を早くなくしたとでも❓ まひろが賢子に読み聞かせる「竹取物語」には、月を見ないように、 と書いてあるのに。 この矛盾をNHKは放っておいたの❓ また、「源氏物語」に女性の所作、心の用い方を習いなさい、という 考えもあったようです。 上流階級のお話ですから、お行儀作法にはよいかもしれませんね。 末摘花などは、反面教師になりますし。 あ、私、末摘花には、ひっじょーに相通ずるものを感じます。 座り背が高い=足が短いとか、貧相なところとか。 残念ながら、私の鼻は赤くないのですが。 若い頃なんか、「源氏物語」をドラマ化や映画化するなら、末摘花は 是非とも私に❗なんて、演技の経験もないのに熱望したり・・・(^-^; 末摘花だけは、物語の中で、身分は高いけれど、どうしようもなくズレ てて草。 いつもポチっと応援ありがとうございます🎎 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 29, 2024 04:51:13 PM
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