アナフィラキシー
アナフィラキシーみおはやの甥(実姉の子。もうすぐ4歳。)にはアレルギーがある。甥は卵と乳製品によってアナフィラキシーを引き起こす。アトピー性皮膚炎と軽い喘息も持っている。甥は生後4ヶ月の時に病院で検査を受け、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎だと診断された。甥のアレルギーの原因の卵と乳製品、この二つを姉は必死で排除し、頑張ってきた。が、去年の春と夏に保育園の先生が誤って、乳製品が入っている食べ物を甥に与え、その結果、それらを食べると、甥はアナフィラキシーを引き起こすようになった。二度の甥の入院。姉は怒りと保育園に対する気遣いで体を壊した。保育園に怒りをぶつけたいが、近くには他にアレルギーの子を受け入れてくれる保育園が無いため、そのままぶつける訳にもいかない。保育園に気を遣いながら、意見を言わなくてはいけないかったので、かなりの心労だったらしい。恥ずかしながら、みおはやはこのアナフィラキシーという言葉をこの時初めて知った。姉の「少しでも摂ったら死ぬかもしれんのや。」という言葉で、事の重大さを痛感した。アレルギーってどうしてなるんだろう。姉にも義兄にもアレルギーは無いのに。みおのお風呂上がり。みおは保湿剤とおむつかぶれの薬を塗るか、塗らないか位。それだけですぐにパジャマが着られる。甥のお風呂上がり。何種類もの薬を皮膚がてかてかになるまで塗らなくてはならない。パジャマは何着買っても、すぐに薬で黒ずむ。甥の口から、「H(甥の名前)の薬はいっぱいあるで。」とか、「これ食べてもかいかい(痒く)ならん?」という言葉を聞くと切ない。人が何を食べていても、決して「欲しい。」とは言わない。でも、じっと見つめる。甥と私。絶対に私の方が悪いことだって沢山している。でも、私は何のアレルギーもない。どうして甥はこんなに小さいのに、食べたいものだって沢山あるだろうに、我慢しなきゃいけないんだろう。姉は今二人目を妊娠中。11月に誕生予定。姉は不安を抱えている。生まれてくる子にアレルギーがないか。甥のことを考えると、二人目にアレルギーが無いのが良いのかどうか正直わからない。でも、姉にとっては無い方が良いに違いない。お姉ちゃん、今度の子はきっとアレルギーは無いよ。私はそう思ってる。お姉ちゃんは何も悪くないよ。自分を責めないで。