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カテゴリ:PET
すみません、長文になります。お正月にごゆるりとお読みくださいw
そして、さらに数週間後。 その日は天気もよく、ご機嫌にドライブしていました。あまりの気分のよさに、通学路を徒歩で通学中のカナダ人留学生のニルスを拾い、一緒に通学する事にしたほどでした。(普段は怖くて、人を乗せられない・・・)
ところが、相変わらず運転技術に欠けていたミミは、その日もカーブを曲がりそこね歩道に乗り上げてしまいます 青ざめるニルスを尻目に、何とか脱出しホッとした瞬間・・・・・・・
目の前に噴水出現!!
なんと、カーブに乗り上げた衝撃で、洗浄液をコントロールする何かが壊れたらしく、大量洗浄液噴射状態に陥ります!! あわてるミミに、さらに青ざめるニルス・・・・
ミミはどうしたら洗浄液が止まるかといろいろボタンを押しているうちに、どうやら緊急灯のボタンも押してしまったらしく、通学中のクラスメート達に、
緊急灯を点滅させながら、洗浄液の大噴水状態で、蛇行運転をしている怪しい車を目撃されてしまいます・・・・・ こうして、ミミの車伝説は校内に広まっていくのでした・・・はっきりいって卒業する頃には超有名人でしたww
とりあえず、よれよれになりながらも学校に着くと、ニルスが親切にも、ノートの切れ端と、輪ゴムで何か仕掛けをしてくれ、無事に洗浄液は止まりました。
ところが・・・・この仕掛けには大きな弱点が・・・ ワイパーを動かすたびに、この仕掛けが外れて、やはり噴水状態になってしまうのです。 なので・・・・洗浄液はあきらめ、空の状態にして走る事にしました・・・・
そして、それから1週間もたたないある日のこと・・・
今度はワイパーが壊れましたwww 正確に言うと、ワイパーが止まらなくなりました。エンジンをかけると同時に、自動でワイパーが動き出すのですww もう校内では白い車で、天気の日にワイパーが動いている車には近づくなとか噂されるし・・・泣・・・・
そして、その頃クラスメートの兄という現旦那に出会います。キリンに似てるのでジラフ君にしましょう。
ある日、グループデートの後、ミミの家まで車で送るというジラフ君はミミの車の後を自分の車で同伴走行してくれていました。(ミミの運転がマジヤバイから、冗談抜きで家まで帰れるか見届けなと妹に言われたらしい。) その時、ジラフ君の目に映ったのは白い煙を吐くミミの車!!
ミミも、雨の日になると白い水蒸気がボンネットから漏れるのは知っていたんだけれども、古い車だしそんなモンかな?と思っていたのね・・・ あまりの事に絶句したジラフ君は、緊急灯をちらつかせたり、窓から手を出したりしながらミミの車に停車シグナルを送りますが、運転中は前しか見ないミミは気づくはずもなく、煙を吐きながらアパートまで完走。
アパートの駐車場で顔面蒼白のジラフ君が車を検査した所、車がMAX状態のオーバーヒート・・・・
どうやら、ミミが通学という近距離にしか使わなかったのが不幸中の幸いだったようで、なんと冷却用のファンがまったく動いていない状態でした!長距離運転していたら、爆発していたかも、とか脅かされたよ・・・ その日は週末ということもあり、ジラフ君は明日何とかすると帰っていきます・・・ 翌日、大量の工具を抱えたジラフ君は3時間以上もかけてなにやらミミの車に細工をしていきました。
その結果・・・・
ミミの車の鍵穴の横には、ご家庭でよく見るスイッチが取り付けられました!?
車体温度が高くなるとミミが手動でスイッチを入れることにより、ファンが回るようになる仕組みです!~改造その1
せっかくジラフ君というメカに強いボーイフレンドを手に入れたのにもかかわらず、ここからミミのVWの劣化は加速していきますww
次に壊れたのは運転席のドアです・・・開かなくなった・・・ 修理工場のお兄さんが、VWには良くある不具だといって開けるコツを教えてくれました・・ 1:まず体全体を使いドアに体当たりをする。 2:体当たりした瞬間にドアを開ける。 これが始のうちはうまくいき、校内駐車場では何故か自分の車に体当たりをする奇怪なアジア人の女子が目撃されるようになります・・・・
ところがこれも長くは続かず、結局助手席からしか入れない羽目に・・・・
哀れに思ったジラフ君は、また週末に来て車の改造をしてくれ、第2の取っ手をつけくれました。なので、ミミのVWの運転席のドアには取っ手が2つありましたw ~改造その2
そして、さらに怖い劣化が始まります・・・・
今度は鍵を回しても、車がうんともすんともいわなくなるのです。修理上のお兄さんによると、なんかイグニッション関係の接続が悪いとかで、また簡単な修理法を教えてくれました。(お世話になりました。ぺコリ) 1:鍵を回す(この段階では何もおきない) 2:ボンネットを開ける!? 3:外にでる。 4:ボンネットに顔を突っ込み、指定された位置に金属ドライバー(取っ手は木製)をあてる。 5:バチッと音がして、何故かエンジンがかかる・・・・
これがまたうまくいったんだなw で、雨の日も、風の日も、スカート着ておしゃれしている日も、エンジンかける度に金属ドライバー片手にボンネットを開け続けたのでした・・・(もちろん校内で話題w)
そんなある日、ジラフ君とお買い物へ ちょっこっとおしゃれしてもなんのその、いつものように金属ドライバー片手に発車させます。青ざめるジラフ君www
何度目(車止めるたびにこの儀式をするので、1回のドライブで数回はしなくてはいけません。)かの発車の時に、その事件は起きました・・・・
ジラフ君と話しながらだったので、つい気が緩んだミミは車をP(Park)にいれずに、D(Drive)にいれたまま、金属スパナでエンジンをかけてしまいました。 ボンネットに頭を入れているミミは突然の車の前進に大パニック!! 自分の車にひき殺されそうになります!!!
ここで助手席に座っていたジラフ君素早い動きで、足を運転席のブレーキに何とかとどかせます。
ジラフ:「お前死ぬよ。絶対近いうちに自分の車に轢かれて死ぬ。これホント危ないから、何とかするよ・・・」 と、お買い物を途中でやめ、またもや車の改造に取り掛かってもらいました。
その結果・・・
2つ目のスイッチが鍵穴の横に付きました!!~改造その3
今度のスイッチは1つ目のとは若干形が違いますが、やはり家庭用の普通のスイッチwこれからは、鍵を回した後、スイッチをはじくだけで見事にエンジンがかかります!!
これは画期的でした!!もう金属ドライバーを振り回すおかしなアジア人になる必要はありませんww
そしてミミの車1年3ヶ月で崩壊の時を迎えます・・・・・
その日、仕事を始めていたミミは通勤中の高速にいました。そして、何の前触れもなく、車がすごい轟音と共に、暴れ馬のように揺れ始めたのです!!!!
もうドキドキでした。なんか幼い頃デパートの屋上にあった100円で動くウルトラマンの背中よりも車が揺れました!!
でも、一応車は動いていたので、いつ爆発するかとドキドキしながらも直近の出口まで行きコンビニへ走ります。 ミミ(と旦那)は今年に入るまで携帯電話をもっていなかったという原始人ですw 公衆電話(懐かしい響きでしょ?)で、ジラフ君の家に電話をかけると、偶然在宅だったので動揺しながらも状況を告げます。 私:「なんか、マズイ。よくわかんないけどマズイ。車が爆音出して、ロディオ並にゆれてるんだけど・・・・車内温度は正常。変な臭いもしないけど、お尻痛くて運転できないくらいゆれる。これ運転続行不可だよね??」 ジラフ:「・・・・・今行く。勤務先に連絡入れて、そこから動くな。車には手をつけるな。」 というわけで、調べてもらうと、スパークプラグとやらがシリンダーから外れて4シリンダーの車を3シリンダーで走っていたそうです・・・ これは、もうだめでしょ。仕事も始めたのでローン組めるし、こんなポンコツにお金をかけるよりかは安全な中古車をまっとうなところから買いなさいということで、廃車処分にしました。 3000ドルの車に2000ドル修理に費やして、1年と3ヶ月で100ドル出して引き取られました・・・・
もともと、どうしようもない運転技術の上に、車がこれでしたから、本当に車の伝説を数々残して卒業しました。ミミの車に同乗する事が、武勇伝として語られているほどでしたから・・・・
長くなりましたが、車伝説これにて終了です。
運転技術はまだまだですが、車はやや安全な日本車に乗っています。これを読んでも、まだOKという方にはアメリカオフ会でミミがドライブ連れて行ってあげます!!
あっ!あと1時間で新年だ!!
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