こんにちは!
暗い話はできるだけブログに書かないようにしているのですが、今回は数回にわたりカラスのことかいてしまったので、
正しい情報をお伝えして、他の方がミミの辿った道をたどらない様に事の顛末をご報告しておきます。
超長文になります。野鳥保護や鳥に興味のある方だけよんでください。
日本でも、同じ状況なのか分からないのですが、
カラスをはじめアメリカのネイティブの野鳥をPETとして飼うことは国で〔州ではなく〕禁止されている行為なんだそうです。全然知りませんでした!!
巣を破壊したり許可なく殺傷もしてはいけない保護されている鳥なんです。
その癖、
誰かが保護して人間にインプリント〔人間を親だと思ってる〕されてしまった野鳥は野生保護センターに連れていっても、リハビリする場所もお金も人もないということで安楽死させられるそうです・・・
ちなみに、この保護条約で保護されている野鳥をPETとして飼っていることがバレ、
通報されると、投獄,もしくは25000ドル〔250万〕の罰金、さらにPETは連れ去られて安楽死が待っているそうです・・・・・
とはいっても、現実にさまざな野鳥が心ある人に保護され、PET化している事実はあります。YOUTUBEを見ても、それはたくさんの人がPET化した野鳥の動画載せてますしね。
この条例自体1918年に定められたもので、グレーゾーンというか、ほとんどの人が見て見ぬ振りをしているのだとか。
で、上記の情報をまだまったく知らなかったミミが昨日獣医さんに行ってきたんですよね。予約はスペンサー君を保護した翌日に入れてますし、保護したカラスだということも話してるんですよ!
ここの先生にはうちの鳥達全部がお世話になっている鳥類専門医です。
先生は開口一番『本当はカラスは治療しちゃいけないのよね。困ったわね。もうスペンサーはインプリントされているから、安楽死とは思うけど、それでも法律上はミミさんは野鳥保護センターにスペンサーを届けなきゃいけないのよ・・・一応他の鳥のために検便だけはするけど・・・・』
といって検便だけして、スペンサーには触診すらしてくれませんでした。検便結果はクリーン。そのくせ、検便代のほかに『受診料』とられたんですよ!
大体ですね、そうなら予約入れた日にそういってもらえれば、少なくともその獣医のところには連れていかなったし、週末に野鳥線セータに運転しにもいけたんです。
それを1週間後の予約日まで何も言わずに、『もう人間になついてるから安楽死だと思うけど、法律で決まってるから、あなたの仕事休んで、2時間かけてスペンサー君を保護センターに連れて行って安楽死させてもらいなさい。』って・・・ひどい・・・
さらに、受診時にスペンサーの肩が落ちていたのが気になったのですが、獣医が何も言わないので、大丈夫だろうと思っていたら・・・その日の夜にスペンサーの容態が急変!
簡単に触診してみたら、手根中根骨〔手羽の辺り〕の部分が折れているようです!!
腫れがひどく、熱も帯びてます。骨折なら、この位置だと簡単なギブス、それ以上に抗生物質で感染症を抑えなくてはいけません。
朝、獣医にいったばかりなんですが・・・またもや病院へ・・・
今度は夜間の緊急病棟に!!
レントゲンの結果は骨折ではなく、重度の捻挫。数日前に、止まり木から落ちて羽が挟まったことがあったのでその時の事かと・・・
抗生物質を頂き、しばらく安静ということになりました・・・
緊急病棟ではカラスにもかかわらず、何も聞かれずに丁寧に治療してもらいました。ところが、その緊急病棟が、現在のスペンサーの主治医である例の獣医さんにカルテをFAXでおくってしまったんですね・・・
そしたら、今朝早くから何度も鳥類専門病院から連絡があり・・・あまりにうるさいので、電話に出たら・・・
獣医スタッフ「スペンサーはもう野鳥保護センターに連れて行きました?」
ミミ「・・・・・あの、センターは車で2時間のところですよね?今、朝の7時半なんですが・・・」
スタッフ「そうですか。本当は昨晩連れて行かなくてはいけなかったんですよ。今日は行きますね?」
ミミ「今日は9時から仕事が入っているので無理ですね。旦那に聞いて見ますが」
スタッフ「・・・・・今から午前11時まで時間を上げます。午前11時にそちらに電話した時にスペンサーを野鳥センターに連れて行っていないようでしたら、法律上の義務がありますので、センターにミミさんのことを通報しなくてはいけません。その場合、スペンサーの安楽死だけでなくミミさんにも相当のペナルティーがかかることは昨晩お話したとおりです。」
ミミ「・・・分かりました。ご忠告ありがとうございます。」
もう、そのころにはミミは久しぶりの怒りモードです!
が、怒っていても何も解決しないので、すぐさま猛烈にネットで保護条例について勉強し、いくつかの事例などをよみました。
そして、見つかったことは最初に書いたとおりで、実際には通報されたり、自分からTVに出たり、公に場にその保護動物と現れない限りはほぼセーフなんですね。
そして、実際に通報されても、2時間かけて、運営費用の乏しい野鳥センターの人がたった一羽のカラスを安楽死させに来るとは思えないのも事実です。
ただ・・・逃げ道は作っておかなくては・・・
唯一の法律上の逃げ道は、『教育または研究上に必要』と言うことで、認可された団体もしくは個人は飼っていいそうなのです。
ただし、非常にめんどくさく、難しい認可との事。
とはいえ、ミミの本業の職種を考えると、何とか申請できなくもないですし、休眠中の幽霊会社も所有しているので、何らかの合法的なストラクチャーを作り出せる可能性はあります。
考えてるうちに、だんなが先手を取って怒りの電話を獣医に入れてくれました。
「ミミの旦那です。鳥の話は聞きました。面倒には巻き込まれたくないし、2時間もかけて平日に仕事を休んで野鳥センターにカラスを安楽死させに行くなんて考えられないので、カラスは近所の森に捨ててきました。
いままで、たくさんの鳥をそちらで見ていただき、法外な治療費も〔鳥類専門医ということでべらぼうに治療費が高いのっで有名なんですここw〕快く払ってきましたが、今後は一切そちらとは関係を持ちたくありません。二度と我が家にも連絡はしないでいただきたい。ガチャ」
っと電話をきってました。 横できいてて、スッキリしましたよw あっ、もちろんスペンサー君は捨ててないですよ。
そのあと電話を入れた知人の弁護士は半ばあきれながらこ話を聞いていましたが、「がんばれば出来なくもないが、認可GETに失敗した時のリスクはスペンサー君の安楽死になる。あまりオススメできない」
とのことなので、さらに頭を絞ること半日・・・・
突然思い出したのは、ミミのクライアントの旦那様で、20年間州立動物園で猛禽類専門のトレーナーとして働いていた方!
猛禽類を含め鳥類大好きおじ様で、スペンサー君のこともすでに知っています!
電話でお話をしたら、非常に状況に憤慨していてだいただけでなく、素敵な提案を!!
なんと、お仕事の関係でこの方、例の認可状を個人で持っているんです!クーガーも、ライオンも、鷹も、鹿も合法に飼える方なんですね~
実際に過去に5羽もカラスを飼っていたことがあるんですって!
で、簡単な書類を作り、ミミはスペンサー君のベビーシッターをしている形にし、法律上のスペンサー君の保護者になってくれることになりました!!
同じ州に住んでいる方ですので、いざとなればスペンサー君を実際に彼の家にかくまってもらうことも出来ます。
以後、獣医さんに行く時も、保護者が彼なら問題はないです。ただし、獣医は変えます!
まあ、十中八九この書類が必要になるとは思えませんが、逃げ道は用意しておかないとね・・・
学んだ事:
1:NATIVE〔もともとそこに住んでいる種族〕の野生動物はたとえ孤児を保護したとしても公にはかってはいけない
2:ちなみに、カラスは駄目だが、鳩、スターリングなど、NON-NATIVEの野生動物はOK
3:保護した野生動物を獣医に連れて行くときには、どちらの(NATIVEかNON-NATIVEか)野生動物を知ってからにする。
こうなってくると、先日の記事のカラスおじさんの商売が気になりますよね?
さすが商売人!ちゃんと逃げ道用意してありました!!
実は、からすおじさんの販売しているカラスは、微妙にNATIVEを避けているんですね。
RAVENも欧州NATIVEにしてるし、カラスも南米NATIVE、他の鳥もオーストラリアNATIVE、そして極めつけの逃げ道は・・・
ハイブリッド(交配種)!
アメリカガラスとRAVENとの交配種をブリードしておられるので、何でそんなめんどくさいことを・・・なんか特別性格の良いカラスが出来るのかな?なんて思っていたらですね・・・
自然界にはいない種類を作り出すことにより、保護条約の適応されるNATIVEの法律の網をくぐっているんですね~~~~
賢い!
どうして、心ある人が、親に無視されてしまった野鳥をPETとして飼うことが悪くて、本来自然界にはうまれるはずのない種を作り出し商売することはOKなんだろ・・・
カラスおじさんは、法律上の逃げ道の為にこうせざるを得なかったと思いますし、全国のカラスファンの人達は2000ドルかかるとはいえ、合法にカラスが手に入るので文句は言えませんが・・・
というわけで、恐ろしく忙しい24時間でした・・・・その上、仕事もトレードもしました!w
またあとで相場の話でも・・・