|
テーマ:中学生ママの日記(17704)
カテゴリ:子供の気持ち
昨夜、この研修で学んだ事、両親への報告書の発表を行った。
まず、昨日の日記で紹介したM君の作文を紹介したいと思う。 《先を考える事》 「あんた、そろそろ研修じゃないの?」 「そう言えばそうだねぇ。」 「まだ支度していないの?」 「だってお互いの機嫌が悪くて、喧嘩してたんじゃ、どうしようもないだろ」 「あんたが、親に感謝もせずに、いつも勝手にキレてるんでしょうが」 「はぁ?そりゃそっちだろ」 僕は、研修の日の前日まで親と言い争いをして、 結局黙ったままその夜支度をした。 今考えれば、とても情けない事である。 又、1日目の日記は、自分のした事が記されているだけだ。 まさに「馬鹿らしい」の一言しかない。 2日目の孤児院訪問、それなりの事を感じ皆と同じように行動し普通だった。 3日目の高校訪問、緊張したが、やるべき事をしていた。現地の人とも交流できた。 4日目の村の小学校訪問、発表も何とかできて、男の子とも親しくなれた。 5日目の寺の清掃、児童館での遊び、発表、踊り、やることはした、終わった。 全て感じた事は感じた。しかし自分中心だった。全て自分の目線でしかない。 僕は何て損をしてしまったのだろう。 何故、もっと考えて行動してこなかったのだろう。 悔しかった。 5日目の夜、夢先生と長く話しをした。 そこで、始めに聞かれた事は、 何故、この研修に来たのか?、何故、僕が選ばれたたのか?であった。 先生は、僕の答えから、僕に夢がなく、何も先を考えずに研修に参加し、 又、普段教室で勉強していた事にきづかれた。 その後、先生といろいろと話しをした。 先生は、先を考える事、先、将来のために今があるという事を話された。 又、夢がないなら、自分の可能性-長所-を探すと良いとおっしゃった。 僕がわからずに質問すると、丁寧に例を上げて説明してくださった。 最後に先生は、「これは、先生の考え方だから、別に正しいから従え という事ではない。」と話された。 僕はその後、いろいろ考えた。 主にやる事が終わった後、言われてみると、 この研修で、なんと無駄な時間を過ごした事だろう。 今までは自分中心、自分からの視点、やる事をただこなしているだけだった。 しかし、よく考えてみると、自分のために本当にたくさんの人の 多大なる協力があって、自分が今、こんなにも誰もが出来ない、 貴重な体験が出来ているのである。 ごく当たり前の様な事だろうが、気づいて考えてみると、とても奇跡的だ。 僕は、久しぶりに人に感謝する、という感情を本当の意味で思い出した。 又、勉強したいという理由がない事も考えた。 何故、僕は今、勉強しているのだろう? 理由の一つに今の夢先生の教室のclassで勉強している事が楽しい というのがあげられるが、それでは他力本願えあると言われたし、 確かに自分でもそう思う。 やはり、自分の夢を見つける事が大切だと思った。 何か自分で大きな目標を作りたい。 まずは、自分の長所を見つける、そこから始めてなるべく早く 教室の回りの人のように、大きな夢を持ち、もっとやる気を持って 勉強ができるようにしたい。 先を考えて行動できるようになりたい。 先生の意図とは少し外れるかも知れないが、 僕は今回の研修に来て、自分の現状がわかり、 これからすべき事が見つかって、とても良かったと思う。 《両親へー海外研修に参加してー》 まずは、この研修に参加させていただいて、ありがとうございました。 僕は、この研修で色々な沢山の貴重な体験をする事が出来ました。 又、普段TVを通してでは感じない事を目の当たりにして驚きの連続でした。 研修当日まで親子喧嘩をして、何度迷惑をかけたことでしょう。 僕は、反抗して口げんかをした後、 堕ちた僕を見て寂しそうな顔をする後継を幾度となく見て、流してきました。 本当にごめんなさい、すみませんでした。 僕は今回の研修で、自分たちの行動は本当に沢山の人々に支えられて出来ている という事をありありと感じました。 そして感謝を久しぶりに思い出しました。 いや、これが初めてかも知れません。 そして、産んでここまで育ててくれた両親にとても感謝せねばならないと思いました。 それから、夢先生から先を考えて行動すること-自分の夢、 目標に向かって行こうという精神ー向上心を学びました。 僕には、今、何もこれといったものがありません。 そこで、自分の可能性、要するに長所を探して それを伸ばしていきたいと思います。 その途中で、夢を探したいと思っています。 これからも思っている事とは反対に、喧嘩をする事と思います。 しかし、いつまでも反抗していても仕方ないし、 感謝せねばならない両親に反抗するのは意味がないどころか 申し訳ないことであります。 家庭内平和に努めると共に、自分の可能性を探して行きたい僕に ご協力をお願いします。宜しくお願いします。 この彼の発表を聞いて、他の参加者が感極まって泣き出し、 その様子を見ていて、私ももらい泣きをしてしまった。 生徒には、この研修の本来の目的である、 1.当たり前の事などなにもない、 2.感謝の気持ちを持つ 3.自分を理解し、反省する という事は、全く伝えていない。 しかし、参加者全員が同じような作文を書く。 14歳という多感な時期だからこそ、感じられることがあるのだと思う。 この作文を通して、一人でも多くのお母さんに、 反抗している我が子の心の中を知っていただき、 諦めることなく、導いていっていただきたいと思う。 今年の海外研修も残り一日。 今回も生徒達の心の中に、新しい芽が芽生えたことが とてもうれしいし、その芽を育んでいって欲しいと願っている。 児童館運営の資金援助をしてくださっている教室の全ての保護者の方々、 村長さん、村役場の職員の方々、村のバンジャール(隣組)の皆さん、 訪問させていただいた小学校、高校の校長先生、そして全ての先生方、 日本語教室をやらせていただいている孤児院の院長先生、園長先生、 そして、現地スタッフの家族、 誰一人が欠けても、この研修は行えなかった。 皆様の暖かい心遣いに感謝するとともに、 人の和に恵まれて、本当に幸せだと感じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月27日 10時34分37秒
[子供の気持ち] カテゴリの最新記事
|