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カテゴリ:受験
進学塾の中には、高学年になると、習い事を辞めるように言うところがあり、
どうすればいいのか、悩んでいるお母さんも多いのではないだろうか。 確かに通っている進学塾によっては、 ほぼ毎日授業があるようになったり、 土曜日、日曜日も模擬テストや講習などが入ってきて、 他の習い事に通うのは無理という状況になってしまう場合もある。 そして将来、英語を話せるようにしたいから、 受験準備が本格的に始まる4年生までに、 ある程度の英語力をつけておこうと考えて、 幼児から熱心に英語学習に取り組んでいるお母さん方も多いだろう。 今年、幼児からDWEと外国人講師の英語教室で 4年生まで熱心に英語学習をしていた女の子が 私立受験を終えて私の教室に入会したいとレベルチェックを受けに来た。 外国人講師とのレベルチェックでは、 外国人講師の簡単な問いかけすら聞き取れず、 英語が口から出なかった。 それから2ヶ月、学校と私の教室と再び英語環境を得たことで、 ようやく簡単な会話ができるくらいまでに戻ってきた。 しかし、彼女の4年生までの取り組みを考えると、 2年間、全く英語環境のない生活を送っていなければ、 将来もう少し高いレベルに到達していたのではないかと思え、 残念でならない。 私の教室にも2月中旬に受験準備で2ヶ月半~3ヶ月半休んでいた生徒が 教室に戻ってきた。 受験準備に専念する為に4年の後半から教室を辞める生徒が2,3名はいるが、 殆どが、受験ぎりぎりまで通って、受験後再びまた仲間と学びたいと、希望する。 そこで私の教室では、私立中学受験をする生徒は、 11月もしくは12月から受験準備に専念させる為に休会させ、 受験を終えたら、レベルチェックを受け、該当するレベルのクラスに入り、 休んだ分を週3回教室に来て講師が指定するクラスを受講する。 そして新年度が始まる4月に再びレベルチェックを受け、 該当するレベルのクラスに入る。 しかし、どんなにがんばっても元いたクラスに戻れる生徒は僅かだ。 特に一生懸命暗誦の宿題をやってリスニング力と運用力をつけていた Aカリキュラムのクラスで学習していた生徒は、 なかなか元のクラスへは戻れない。 塾での勉強に追われるようになってくると どうしても暗誦の宿題にかけられる時間が減ってしまい 聞き込むレベルが他のクラスの生徒より低くなる。 当然、リスニング力と運用力が他の生徒に比べ伸びず、 じりじりと差をつけられる。 そこに休会というブランクが生じる。 英語圏で生活していた帰国子女ですら、 英語環境がまったくなくなってしまった生活をしていると 再び英語圏で生活するようになっても、すぐには元には戻らず、 英語力を維持する為に、帰国子女専門の英語教室に通う子どもも多い。 それより遙かに乏しい英語環境で身につけた英語など、 英語に全く触れなくなれば、消えてなくなることはないが 元のレベルに戻るには、それなりの努力が必要だし、 受験に影響されずに学習を続けていた生徒達に追いつく為には、 高いモチベーションと相当の努力が必要だ。 私たち講師は、常にその子の将来の到達レベルを想定しているので、 中学受験で、その子の到達レベルが下がってしまうことが 残念でたまらない。 将来、幼いときからの英語学習に見合うレベルに近づけさせたいと考えるなら、 英語を耳にする環境をなくさないで欲しい。 教室に通わなくても英語環境は、家庭で作ることができる。 市販の音声教材、DVD、DSのゲームなどを毎日10分程度聴く、遊ぶだけで、 英語環境をなくしてしまった場合と比べると 元の到達レベルには及ばないものの、到達レベルは格段に上がる。 継続は力なり せっかく幼い時から努力して習得してきた英語力を 少しでも良い形で将来に活かしてあげることを考えて欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月23日 11時50分30秒
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