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カテゴリ:受験
6年生のこの時期、志望校や通わせたい学校のレベルに達していない
我が子の成績を見て、受験させた方がいいのか、させない方がいいのか 悩んでいらっしゃるお母さんは多いのではないかと思う。 以前のブログにも書いたが、 私は、中学入試にもプラス、マイナスがあり、 その子の性格や、成長によって決めるべきだと考えている。 特に男の子は、中学入学以降に、身長もぐっと伸びるが、 学力も突然変異でもしたかのように、伸びる子が多い。 現に私の教室も中学生2年生までは、女の子たちがトップを占めているが 高校生になると、その女の子たちを抜く男の子たちが現れる。 小学生時代、お母さんに言われて、しぶしぶ勉強していた男の子が 中学2年生を境に、自分から進んで学習するようになったケースは いくらでもある。 W君は、従兄弟が通っていた、有名大学付属中学に入りたいと希望し 大手進学教室に通い始め、またたく間にトップのクラスに入った。 土曜日に行われるテストの結果も合格レベルに達していたので、 進学教室の先生も太鼓判を押していた。 しかし、私はその話しをお母さんから聞きながら もともと良い子で育ってきて、プレッシャーに弱い線の細いタイプだったので 本番で実力が出せるかどうかが、心配だった。 お母さんにも、自分でがんばれるお子さんだから なるべくプレッシャーを与えないで、 リラックスして受験に臨めるようにしてくださいとお願いしていた。 そして、その心配が現実に… テストの2週間前に体調を崩したことで、 思うように勉強ができなかったことが、プレッシャーになり 実際のテストで実力が発揮できず本命はおろか 受験した学校すべてが不合格になってしまったのだ。 親御さんは、隣区の公立中学校に越境させることも考えていたのだが、 本人が、いまさら公立中学には行くなんて、格好悪い。と言うので、 結局、偏差値が10以上下の大学付属の中学を受験し入学した。 入学後、他の生徒達と同じように、全く勉強しなくなった彼は、 私の教室でも学習意欲が見られなくなった。 そんな時に、医学部の進学者が多いことで知られている 私立の中高一貫校に通う、4年生から私の教室に通い始めたA君が、 彼のクラスに上がってきた。 A君は、小学校からその学校に通っているので、 中だるみとは無縁で、熱心に勉強していた。 どういう訳かA君がW君の、闘争心に火をつけ、 英語は非常に熱心に勉強するようになった。 これで、他の科目も勉強するようになるかと思っていたら、 生徒同士が試験勉強の話しをしている時に W君が、テスト勉強なんてしなくても ウチの学校はレベルが低いから1番になれるから、 しなくていいんだ。と言うのを聞いた。 「本当に一番なの?」と尋ねた私に W君は、テストの順位が書かれた紙を見せてくれた。 確かに、すべての教科で1番という訳ではないが、 総合の成績で学年で1番になっていた。 そして相変わらず私の教室の勉強以外、ほとんどする事のない状態で 中学3年生も終わりに近づき、受験シーズンを迎えた。 公立中学に通っている小学校からずっと同じクラスで 一緒に英語を勉強してきたN君が W君が、中学受験に失敗した志望校の一つの高校を受験することになった。 困ったことになったな、と思ったが、志望校を変えろとは言えない。 N君は見事にその学校に合格した。 N君は、小学生の時から、W君よりできなかったので、 N君の合格はW君を複雑な気持ちにし、寂しい顔でこう言った。 「先生、高校から入る、っていうこともできたんだよね。 見栄を張らないで、公立の中学に行っていたら、 合格できたかもしれないね。」 「何、言ってるの。大学受験というチャンスがあるじゃない。 高校生になって本当にその学校に行きたいのなら、大学から入ればいいのよ。」 4月5日のブログで紹介したJちゃんのように 受験を直前で取りやめた生徒もいるし、 合格した学校であっても、第一志望校ではないから行かない、 という選択をした生徒達もいる。 W君と同じクラスで勉強していたMちゃんもその一人だった。 続きは、次回に… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月30日 20時50分41秒
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