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テーマ:幼稚園やお家での事(1780)
カテゴリ:子供の気持ち
年少さんの生徒は、この時期お疲れモードだ。
家族以外の人と長時間(実際は、4時間程度だが)過ごすことで、 身体も心もぐったりとしている。 そのせいで小さな病気をしたり、赤ちゃんがえりをしたり、 お母さんは、5月末まで気を揉むことも多いと思う。 しかし、大人でも5月病という言葉があるくらいなのだから、 どっしりと構え、時には抱きしめエネルギーをチャージして 送り出してあげて欲しいと思う。 幼児期は、同じクラスの仲間や、出来事などを通して 他者の考え方や、気持ちを知り、 自分なりに理解し、判断する力が芽生える大切な時期だ。 悪いことをしたら、ごめんなさいと言ういうことは 2歳までに理解し、2歳の時には、罪悪感を理解し始め そして年長さんになるあたりから、 善悪の判断を伴う自己コントロール力が育っていることが見受けられる。 この自己コントロール力は、罪悪感と道徳心が発達している証拠であり 他者との係わりや出来事から学ぶことだ。 子どもがおもちゃの取り合いをしていると 止めなさい、○○ちゃんに返して、ごめんなさいを言いなさい。と 無理に謝らせたり、けんかに介入して成敗したりするお母さんがいる。 これでは、親の言いなりになっているだけで、 道徳的行動に必要な、道徳的判断力や心情が育たずに 謝ればいいんでしょ、という言葉や態度を見せる 道徳性のない子どもになってしまう。 失敗や葛藤を乗り越えることによって、 道徳的判断力や心情は育っていく。 これは、ダメ、あれはダメと行動を強制するのではなく なぜ、その行為が社会的に許されないかを体験する機会ととらえ、 子供の発達や体験から、なぜ、その行動がよくないか どうしたらいいのかを、子ども自身に考えられるように かかわるという親のスタンスが大切だと思う。 私の教室でも、幼児や小学生の生徒たちが、 些細なことで言い争いになった時は、 私たち講師が、すぐにどちらが良い、悪いを決めるのではなく 原因と理由を尋ね、対処の仕方を導いたり、教えたりして 結論は、自分たちで出させている。 もちろんレッスンを中断して、クラス全員に考えさせ、 最後に当事者に、クラスのメンバーにも 授業を中断させてしまったことを謝るようにし向ける。 そうすることによって、集団の中では、 自己コントロールをしないと、他の人に迷惑をかけることになることを 他のメンバーにも学ばせる。 頭ごなしにしかりつけ、ごめんなさいと言わせるのではなく、 しっかりと目を見て、なぜ、いけないのか どうすればよかったのかを、じっくりと一緒に考える。 こうゆう些細な積み重ねが、誰かがダメと言ったという「他律」から 自分で行動の善悪を判断する「自律」へと変化させ 将来、道徳的行動が取れる人になるかどうかを決めるのだと考える。 それにしても0歳から6歳までは、外国語である英語より大切なことを 実に多く学ぶ時期なのだとつくづく思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月08日 15時57分18秒
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