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カテゴリ:受験
昨夜、すいすいと教室に帰りついた私に、他区に住む知人から
都合のよい時だけでいいから、息子の英語の勉強を見て欲しいという電話があった。 彼女の息子は大学まである私立中学の3年生。 大学も超難関校ではないが、MARCHといわれる大学の一校だ。 今年になって、このまま高校へ進学するのではなく、 受験をして都立のトップ高へ行きたいと言い出し、 秋から、地域の公立中学へ転校し高校受験をすることにしたので、 家庭教師をお願いできないかという電話を先週貰っていた。 「4年生からの3年間を受験勉強で、やりたいことを我慢して せっかく入った中学なのに、どうして公立中に転校してまで 都立のトップ高に行きたいの? 下手したら、そのまま進学できる高校より低いレベルの 学校にしか入れなくなるかもしれないのに。」 もちろん息子が高校を受験したいと言い出した時に 彼女は猛反対したし、1年半近く中だるみしていたのだから 目標の高校に合格できない可能性の方が大きいと 何度も説いて諦めさせようとしたと言う。 しかし、息子は、理由も言わずにただ、高校受験をさせてくれと言ってきかない。 そこで、彼女は、夫に理由をきいてくれるように頼み、 日曜日の夕食後、理由によっては受験を考えると切り出した。 その時、息子はこう言ったという。 昨年の夏に、偶然、小学校時代の友人にレンタルビデオ店で出会い、 どうしてるのか、という話しになり その友人が、都立のトップ高を目指し、有名進学塾に通っていると知った。 小学校時代に自分より成績が悪かった友人が 自分が進学する高校より偏差値の高い高校に行く。 その事が彼の闘争心に火をつけたのだ。 そして、その学校のことを調べるうちに 自分もその学校に入りたいと思うようになった。 たとえ失敗して、今の学校より偏差値が低い学校に行く事になったとしても 自分で選んで行く学校だし、また大学受験でがんばりたい。 しかし、たくさんお金を使って入って、 通わせてもらっている学校を辞めたいとは なかなか言い出せなかったようだ。 膨れあがるお受験ブームの向こう側には、 エスカレーターを降りて自分の足で歩きたい、という気持ちが生まれ 受験に再チャレンジする子どもたちの存在がある。 中学校の3年間で、肉体的にも精神的にも著しい成長を見せる男の子たち。 子どもによっては、中学受験が時期尚早というケースや 成長に従って学校が合わなくなる可能性がある。 みんなが受験するから、うちも、は、 決して将来においてよい選択をした、とは言えくなる可能性が大きい。 56前後の私立の中高一貫校に進学した子どもたちが 外部の高校を受験するケースが多いというのも 中学入学後に大きく成長した子どもが多いという証のように思えてならない。 中高一貫校からの外部受験・高校受験情報掲示板 来年、都立のトップ高に通う高3の生徒が 長年の夢である医者になる為に国立の医学部を受験するなど 自分の教室の受験生で手一杯の状態で、とても彼をみてあげる余裕がない。 模擬テストの結果を見て、勉強の仕方をアドバイスをするという形で 彼の選択を応援することにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月19日 08時31分57秒
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