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カテゴリ:受験
一昨日は、朝から、夜まで中学受験生と元受験生に振り回された。
まず、朝イチで中学受験生の息子を持つ知人から 「今朝、登校前の勉強時間にゲームをやっていた息子を見て、夫が 受験生の今、自分から進んで勉強できない奴が中学に入って 勉強するとは思えないから、中学受験はさせない。 塾にも行かなくていい。 と、言って会社に行ってしまった。どうしよう」とメールが来た。 彼女の旦那さんも知人なので、とりあえず息子の気持ちを尋ねてから 夜、旦那さんとも話しをすると返事をした。 そして、夕方、私立中学入学後、とにかく勉強せずゲームばかりしている 中2の生徒のお母さんが教室に夏期講習について相談に来た。 なんでも学校の英語の先生に、 他の教科も悪いですが、 英語はできるのに、単語を覚えていない今の状況は、 覚える努力、勉強をしていないと判断せざるを得ず、 このままでは、高等部への進学会議にひっかかり、 進学できないかもしれません。 と言われたので、夏期講習で単語のテストをやって欲しいと言う。 私の教室では、単語は、自分で覚えようとすれば必ずできるので、 お金をもらってやることではない、と考え 個別レッスンでは、リクエストがあれば行うが、 通常レッスンでは、単語のテストを行っていない。 8割を忘れてしまったということは、 機械的に単語の綴りと意味だけを表面的に覚え、 定着していないことが原因だと考えられるので、 担当講師と相談して、その単語を使用した例文を正しく書かせるという 定着までのステップで取り組むことにした。 夜、レッスンが終わった後、知人宅に電話を入れ、 まず息子と話しをする。 「あなたは、行きたい中学校があるの?」 「○○」彼が住む県のトップ校の名前を言う。 「どうして、その学校へ行きたいの?」 「いい大学にいけるから。」 「○○に入ったからと言って、いい大学にいけるとは限らないよ。 今年だって卒業生全員が、いい大学と言われている大学に入ったわけじゃないし。 じゃぁ、もし○○に合格しなかったらどうするの?」 「5つくらい受けるから、受かったところに行く」 「いい大学にいける学校でなくても?」 「公立の中学に行くよりましでしょ?」 「どこに行っても、あなた次第でしょ。 自分で中学受験をしたいと言ったのに どうして勉強しないで、隠れてゲームしてたの?」 「ちょっと休憩のつもりでやっていたら…お父さんに見つかった。」 「ゲーム機は自分の?」 「自分のDSはお母さんに取り上げられて、 日曜日にしかできないから、学校の友達に借りた。」 そう、ゲーム機を取り上げたところで やろうと思えば、友達のを借りてでもやる。 合格という目の前に大きな目標があるにもかかわらず ゲームをしたいから、友達に借りてまでする、というのでは、 入学後、ゲーム三昧の生活になる可能性は高い。 彼の今の成績では、彼が行きたいと言っている○○はとても無理だが、 塾で勉強さえしていれば、どこかには入れるという彼なりの計算があるのだろう。 「あなたは中学受験をしたいのよね?」 「うん、まぁ。」 「そう。じゃぁお父さんにかわってくれる?」 「遅い時間まで、悪いな。」 「大丈夫。奥さんがつきっきりになってやれば、 ○○は無理でも、その次くらいの学校には入れるかもしれないけど 止めてしまっていいの?」 「そんなことして入ったところで、その先、ずっとそれで通ると思ってしまう。 目的に向かって自分で努力することが、できなければダメだということを 教えて、自分で努力して目的を達成する喜びも教えてやりたいしな。 どんな中学に行こうとも、本人がやる気になれば東大だって行けるだろう。 あっ、俺とかみさんの子だから、東大はないな」と大声で笑った。 受験を止めてしまえば、朝から晩まで勉強する夏期講習に参加する必要もなく、 親子でキャンプに行き、釣りを楽しみ、ゆっくり話し合いたいと言う。 御三家と言われる学校の中学に入ったもの 全く勉強をしなくなった為に内部進学ができず、 私大の付属高に入学して、勉強をしないまま、 付属の大学に進学した子の話しを耳にした。 その子のお母さんは、中学からそのまま高校に進学していたら、 その大学にはとても入れなかったので、 付属高に変えてよかったと言っているそうだが、 私は、目的に向かって、自分で努力する喜びをしらないまま 大人になって社会に出ていくその子が、可哀想に思えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月02日 13時51分35秒
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