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テーマ:子供の習い事(2491)
カテゴリ:子供の気持ち
子どもには、良くも悪くも激変する時期がある。
脱皮とも言えるくらいに成長する子も。 この夏休み、私の教室にもそんな脱皮をした生徒たちがいる。 その中の一人が5年生のFちゃんだ。 Fちゃんは、まだ5年生にもかかわらず、 糖尿病と聞けば、生活習慣病?などと おばさん(失礼)のようなことを言い出すお茶目な女の子で 生まれながらに和服の似合う旅館か料亭の女将の雰囲気を持っている。 (本人はひどく嫌がり否定するが、私は彼女の爆笑トークを 女将トーク炸裂、と言っている。) このFちゃん、どちらかと言えば、 めんどくさいことは嫌い、楽好きな女の子で それがたたって、前向きに努力する子が多いクラスの中で、 じりじりと遅れ気味で、仲良しの生徒にも差をつけられ、 トーンダウンしていた。 又、ミーハーなところもあり、 年上の子に影響されやすい、という素直な性格の持ち主でもある。 一人っ子なのだが、幼い時からキャンプなどに参加しているので、 下の子の面倒も、おせっかい?仕切り屋?の性格から、 よく見、とにかくよく気がつく まさに女将そのもの。 彼女がいるクラスでは、目的を作って実行する、を この夏休みの目標として掲げていた。 彼女も予定表を作り、毎日自己採点を記入していた。 20点の日もあれば、100点に近い日もある その日の行動が想像でき、なんとも微笑ましい。 私は密かに、彼女が自分の力を信じて前向きに進めるように ある計画を立てていた。 それは、コミュニケーション力向上の為の 国語のレッスンを一緒に受けている6年生のRちゃんと 行動をともにする機会を多く持たせることだった。 Rちゃんは、自分で目的を持ち、 目的に向かって努力することができる 優秀な女の子だ。 もちろん塾に行っていなくても 学校の成績もトップクラス、 クラブ活動では代表を務めていて、 同じ学校の4年生も彼女に憧れ、 Rちゃんのようになりたい、と言っているほどだ。 案の定、夏休み中の2回のキャンプでRちゃんと密に行動を共にした Fちゃんは、Rちゃんに影響された。 今まで、こんなものでいいかと、 自分に甘い部分が出て、 暗誦の宿題も中途半端で終わらせることが多かったのだが、 この夏休みのかなり長い暗誦の課題を完璧にやってきた。 自分に厳しくすることで、やり遂げる喜びを知ったFちゃん。 必ずやこのことは、他の学習面にも変化をもたらすはずだ。 朱に交われば赤くなる、と言うが、 子どもを成長させるのも子どもだ。 お互いに切磋琢磨し合う相手、 憧れる相手を持つことは、とても大切なことだとも言える。 英語を習得するという同じ目的を持っている仲間だからこそ 理解し合い、認め合うことができる。 私が私の教室でプライベートレッスンを 行わない理由はそこにある。 よい仲間と学べる学習環境を提供する。 これも、子どもに英語を教える講師の大切な仕事ではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月31日 00時15分27秒
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