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カテゴリ:子供の気持ち
私は、中学受験をした生徒達の受験前、受験後の様子を見て
中学受験慎重論者になった。 4月7日の日記で書いた不登校を続けるS君のお母さんが 教室にいらしたという話しを担当講師から聞いた。 S君は、まだ学校には行っていないが、 家庭教師との学習で、思ったほど学力が落ちておらず 学校の勉強には十分ついていけると知ったS君は、 何もやりたくない、というトンネルを抜けつつあるらしい。 それだけ塾で先の勉強をさせられて、 大変な思いをしていたと理解したとおっしゃり、 中学受験をしなくていい(できない?)状況になったことで 固まっていた心とからだが動き出したので、 学校へも戻れる日は近いとお考えのようだ、という。 と、この話しを昨日、同じ小学校のE君にしたら、 「今日、一緒に遊んだよ。」との返事。 「Sのクラスでは、Sが学校に行きたくない理由の どうして学校に来なかったの?ときかないふうになっているから 学校に来られるようになるかも。 でも、朝、電話したら、まだ寝てたよ。」 なんでも、S君が通うべきクラスでは、 他にも中学受験準備から不登校になっている子が出始めて どうして学校に来なかったの?と訊かないことになったと言う。 これは、これで大丈夫なのか?と私は思う。 学校の先生が、「もうS君にどうして学校に来なかったの? と訊く生徒はいないから安心して学校に来なさい」と言っても 生徒が絶対に訊かないという保証などないし これから先、自分の痛いことを突かれる経験をしないですむわけがない。 自分に不利益なことが起こりそうになると 逃避し続ける、ということになりはしないのだろうか? 6年生と言っても身体のサイズが、一人一人異なるように 心のサイズも強さも違う。 中学受験の重圧にどこまで耐えられるかも 一人一人違うのだ。 みんながするから、そんな安易な選択で するべきものでは決してない。 そして、他の子が伸びた方法が、我が子を伸ばすとは限らない。 他の子の成功例を我が子に押しつけ どうしてあなたは、できないの?などと考えるのは我が子に失礼だ。 一方、受験準備の為に塾の夏期講習を夏休みの間に受講していたので 受講クラスを他曜日のクラスに変更していたE君。 久しぶりに見たE君の顔は、とてもひきしまった顔になったように見えた。 来週、彼の夏休みの話しを、ゆっくりと聞いてみたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月02日 20時38分27秒
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