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カテゴリ:受験
いよいよ中学受験まで3ヶ月
来月から中学受験をする6年生の生徒の何人かが 受験準備の為に2月の10日くらいまで休会する。 休会と言ってもお月謝はいただき、 欠席した分を受験後に補講し、 休会前のクラスに戻れるようにするが 実際に元のクラスに戻れるのは 意欲的に学習しても夏期講習後になってしまう。 6年生に限らず受験をすると決めた生徒たちの中には 5年生くらいから興味の対象が受験へと移行し 英語学習へのモチベーションが下がり 習得が下降する子も多い。 親御さんも受験を優先に考え、 英語は忘れない程度に続ければという考えになるので、 こちら側も、本人の許容範囲内の学習に留める。 一方、中学受験をしない生徒達は、 英語の規則性(文法)の理解も深まり 5、6年生の2年間で言語産出能力に磨きがかかり めきめきと英語力を伸ばしていく。 両者の差は、受験時でもかなり大きいが、 中学受験を終えた後は、一時的に気持ちが学習に向かっても 入学後に回りの生徒達と共に中だるみ期間に入る為、 また、その差は広がっていく。 私の教室の現行のカリキュラムでは、 幼児から暗誦の家庭学習を きっちりとやってきた生徒達は、 中学1年生で文法理解を含めて高校範囲の学習を開始する。 それは年齢的に文法理解が進んでくる5、6年生で 中学範囲の文法を中学レベルで定着させるからであり 自分の考えを持ち始め、それを英語で表現できる楽しさを感じる この時期にきっちりと英語に向き合えないのは 英語力だけではなく、英語習得の喜びを感じられないという マイナスもある。 もちろん、中学受験をする生徒たちの中にも 冬期講習も受講し年明けから試験日まで休む程度で 中学受験をしない生徒達と同様に 入学後も学習し続ける生徒もいる。 本人の学習能力、精神力もあるが 親御さんを含めた受験への取り組み姿勢の 影響も大きい。 「受験勉強も大切だけど、 あなたが長年がんばってきた英語はもっと大切。 英語の時間を作ろうね」 というお母さんの声で好きな英語を受験準備中も続けて 英語の時間がとても楽しかった、 と、一人の中学生が言っていた。 受験準備が始まるまでにできるだけ習得させておこうと 考える親御さんも多いようだが、 帰国子女ですら、2年間英語に触れなければ その英語力はかなり落ちる。 使わなければ、その能力は落ち、 元のレベルに戻るには、相当の時間と努力が必要なのは スポーツと同様だ。 子どもが英語習得にかけてきた時間や努力を なるべく損なうことなく 受験に臨んで欲しいと思う。 そしてそれが、はなからできない、と思うのであれば 週に1回の習い事の範囲内で学習させ 遊ぶ時間を削ってまで英語習得をさせるべきではないと思う。 消失、減退してしまう力は、がんばっていればいるほど 大きくなるからだ。 ウサギとカメの話しは、英語習得でも同じ、 ウサギも止まって休まず、ゆっくりでも前向きに歩いていれば 負けなかったかもしれないが、 細く長く、楽しみながら歩き続けた方が上を行く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月31日 10時31分51秒
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