|
テーマ:小学生ママの日記(28707)
カテゴリ:子供の気持ち
フィンランドメソッドの延長でディベートを始めた小3のクラスで
ちょっとした問題が起こった。 Tちゃんが相手側の発言を遮り、自分の意見が正しいと 自説を主張し続けたのだ。 これでは意見のキャッチボールである ディベートは成り立たない。 得意げに自分の意見をまくし立てるTちゃんを クラスメイト達は不満げな顔で見ていた。 Tちゃんの主張の根底にあるのは、 『私は悪くない』という考えだ。 夏の縦割りキャンプで、 食器の洗い方が不十分と叱られ、同じ班の下級生とともに 洗い直しを命じられたTちゃんは、 自分はちゃんとやったのに叱られたことに 強い憤りを感じ、納得できない、 二度と宿泊研修には行かない!と 帰宅後泣き続けたという。 彼女の考えの中に、オリエンテーションで説明された 下級生がきちんとやっているか やっていなければやらせる、 という上級生としての班行動での役割はなく いくらお母さんが反省すべき点があると説明しても 彼女は納得しなかった。 私がTちゃんを担当するようになったのは今年の夏休みの前だが、 1,2年生の時に彼女を担当していた講師も 3年生になってから彼女の態度は変わってきたという。 同じく私が担当している高校生の姉も 最近Tちゃんは、友達と遊ばなくなって 家にいることが多いと気にしていた。 このTちゃんの様子に小学校時代面倒見がいい とても良い子と学校の担任に言われていたのに 中学生の時に自分の意見が正しいと、 学校のトイレに立てこもり、 後に友人から孤立し一時不登校になった 一人の生徒を思い出し Tちゃんのお母さんと話しをすることにした。 もともとTちゃんは、傷つきやすく 自分から進んで人の輪に加わるタイプではないし 学校の担任の先生からも 面倒見がよく、皆と仲良くしている と聞かされているという。 そのTちゃんが何故、友達と遊ばなくなり 家にいることが多くなったのか? 3年生は、横の繋がりが強くなり始める時期 自分はこう思うという気持ちが芽生えるとともに 理解し合える仲間を求め始める それまで一方的にこうしようといえば従っていた関係が 成り立たず、自分の意見が通りにくくなってくる。 自分の意見に従ってくれないことに 自分を拒絶されたと感じ傷ついたのではないだろうか? フィンランドメソッドのカルタで 次々と発想し、カルタを広げていったTちゃん 豊かな発想力でさまざまな意見をまとめる、 妥協点を見いだすことのできるリーダー的素質があるだけに 自分の殻に閉じこもってしまうことは 残念でならないとお伝えし 意見が違うことは当たり前のことであり よりよい自分を作っていく為には 人の意見に耳を傾け、取り入れていくことが必要だということを どのように導き、学べる環境を与えていけばいいのかということを お母さんと考えながらアプローチしていくことになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月11日 16時33分47秒
[子供の気持ち] カテゴリの最新記事
|