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カテゴリ:受験
中学受験が終わって一ヶ月、
まるで特別なことをしてきたかのように 振る舞う生徒が出てきた。 中だるみの前兆である。 12月の終わりごろに一人のお母さんから 中学受験をして大学まである一貫校に入った 今年中3の元生徒が高校への内部進学が絶望的なばかりか、 卒業も危ういと聞かされた。 この生徒は5年生の時に受験準備の為に私の教室を辞め、 合格後、個別レッスンや夏休みや冬休みの講習に 参加していたのだが ただ、教室に来た時だけ勉強するだけで、 全く勉強をしておらず 中学受験の時に通っていた塾にも引き続き通っていたが、 何も身についていない。 なぜ、勉強しないのか?と尋ねると ビリにならない限りは、大学に行けるから 別に勉強する必要がない。と答え、 無断欠席を繰り返すこともあり 中学2年生の夏休みで辞めてもらった。 最後に話しをした時にお母さんがため息をつきながら 「余程のことがなければ大学には行けるので もう好きにさせます。」と言っていたのだが それから訳1年半で余程の事態になってしまったという訳だ。 この学校は希望すれば98%の生徒が 内部進学できると言われている。 確かに余程のことがなければ、進学できる数字で、 お母さんがウチの子に限ってその2%に入ることはないだろう と考えていても無理はない。 先生との面談でお母さんはかなり取り乱されたと聞いた。 しかし、進学できない生徒が2%いるということは 誰でもその2%になりうる。 ましてや入試で絞り込まれた生徒だけしかいないのだから その2%になるのは簡単なことなのだ。 成績の悪い生徒を内部進学させない中高一貫校も多く 実教室の中だるみ状態の生徒たちから 先生から外部受験を考えるようにと言われたと聞く。 もちろん学校の中には、中だるみを防ぐ為に 毎週のように習熟テストを行うなどのテスト漬けにしたり 将来の夢を書かせ、それをどのように実現していくかを 考えさせたり、積極的な取り組みをしているところもあるが それでも勉強をしない生徒はしないと言う。 結局は本人の勉強に対する考え方である。 キラキラと4月からの中学での学習に希望を持って 勉強をしている生徒の隣で 終わった余韻にどっぷりと浸っている生徒を見ていると 将来、どちらが有意義な中学生活を 送ったと言えるのだろうかと 考えずにはいられないのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月03日 17時37分13秒
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