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カテゴリ:受験
最近偏差値に囚われない学校選びをする親御さんが
増えてきているという。 偏差値で学校を選べば、家庭環境や価値観も似ているので 長く付き合える友達と出会える、とおっしゃる親御さんの中には 偏差値が60以上ある子を45程度しかない学校に入れることに 疑問を投げかける方もいらっしゃるが、 さまざまな偏差値の中高一貫校に通っている 実教室の生徒達を長年見ていると、 偏差値よりもむしろ学校のカラーの方が影響は大きいと感じる。 今年高1になったMちゃんは、 中学受験をして同じような偏差値の 2つの私立の中高一貫校に合格し お母さんが良いと思った学校に入学した。 当時その二つの学校に通っている生徒が数名いて 私は、お母さんが選ばなかった学校の方が 生徒の個性や自立心を伸ばすアプローチをしていて Mちゃんに向いているのにと残念に思っていた。 先月、Mちゃんのクラスで 「いよいよ高校生だね。楽しみ?」と尋ねたところ 他の生徒達は、勉強についていけるかどうか不安もあるけど 楽しみにしている、という答えが返ったきたのにもかかわらず Mちゃんは、「学校が楽しくないから」という返事だった。 中学に入って常にみんなと同じであることを 意識しなければならず、 自分の意見を言う時も、皆と違わないこと 目立たないことを意識していたという。 そんな窮屈な学校生活で出会えた 唯一自分の本心を語れる友達が内部進学をせずに 隣県の公立高校を受験し進学することを 公立高校の合格発表後に知って 大きなショックを受けた。 景気の後退も影響しているのだろう 今年の内部進学辞退者は昨年の倍以上 20名以上いたという。 Mちゃんだけではない 今まで学校が合わないと口にし 悩みながら私立の中高一貫校に通っていた 通っている生徒は少なくない。 偏差値に囚われない学校選びは 出身校に囚われない採用試験と似ていると感じる。 我が子の本質と学校の本質を見抜く目が要求される。 偏差値はただの数値にしかすぎない そう言い切れる強さを持った親御さんだからこそ できる選択だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月22日 15時32分30秒
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