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カテゴリ:受験
午前中は雲が多かったものの午後からはよい天気になった南房総
ロフトの窓からは真っ青な海が見えます。 今日もこちらの本 公立校で伸びる子はここが違う! “一流私立校に入れれば安心”の落とし穴で、 有名都立高校の有名大学への進学率を越えられるのは 都内の中高一貫私立校ではトップ8校だけということを 数値で明らかにした上で、松永氏はこのように語っている。 なぜ、このような結果が出てしまうのでしょう。 その理由として、どうやら私立校組より都立校進学組の方が 発達具合がよいらしい、ということが考えられます。 先ほど説明したとおり、過酷な受験勉強を経て入学し ハードなカリキュラムと遠方への通学で 自由時間が奪われるというのが私立校の実体。 それに対して、公立校の場合、毎日の自由時間を さまざまなことに活用できるため、 やがて自分から勉強していく子どもに育ちやすい環境なのです。 もちろん、公立校にも学級崩壊などの問題はありますが、 現在のところ、子どもが親や家族を殺害するような事件では 圧倒的に私立校の場合が多いようです。 それは、子どもたちが毎日遠方への通学と、 先行学習の過酷なシステムに 疲れ切ってしまっているからだと考えられます。 だとするといたずらに公立離れを推奨し、 多くの親子を中学受験に向かわせるような最近の論調は、 実は進学塾の営業戦略によるものではないかと 思えてきます。 松永氏は、塾が利潤をあげる為に 本来なら私立校に進学できる能力のない子どもたちも 低学年の段階から積極的に入塾させ、 その延長線上で、6年制私立の整備をアシストしている。 実際に新興の6年制私立校と進学塾が裏で提携しているのは 有名な事実と指摘している。 私もこの話しを学校、そして進学塾で働く友人 両サイドから聞いたことがある。 松永氏は私立校に通う為に通学の為の交通費や塾代を入れて 年間約200万円がかかると指摘している。 (年収一千万以下で私立校に入れることの危険、 という項がある) ほとんどの6年制私立校が成績上位の都立校にかなわないというのは 25ページで挙げた数字をみても明らかです。 これでは、私立校の入学試験を突破するためにかけた労力と 学費や塾の費用といった経費の大きな無駄遣いといえるでしょう。 (中略) 公立教育の現状に幻滅している多くの親御さんの気持ちは、 たしかによく理解できます。 ですが、私立校といってもよほどレベルの高い学校で、 かつそれに見合うだけの能力がお子さんになければ、 投資しただけの成功は得られないという事実。 これを、まずはしっかりと理解していただきたいのです。 「超受験のプロ」と自らを呼ぶ松永氏は 受験産業で働く私の友人達と同じく ご自身のお子さんを公立に通わせていた。 彼らが、私立中学という選択肢を考えない理由が 見えてくるのではないだろうか? 生徒の親御さんと話していると 親御さんがどのような学生生活を過ごしたかが 子どもの進路に大きな影響を与えると感じることがある。 同じ大学付属の私学の卒業生であるお母さんでも 自分の娘を自分の母校に入れようと考える方もいれば この本で松永氏が公立に通うメリットとして挙げている 公立に入れていろいろな人とつきあって 揉まれて欲しい、と考える方もいらっしゃるからだ。 今年の1、2月は、首都圏在住の小学6年生の 5人に1人が受験したと言われている (複数校を受験している生徒もいるので実際は この数字より下) 進学塾の営業戦略に踊らされるのではなく 我が子の為に賢い選択をしていただきたいと思う。 次回は、中高一貫公立校が求める力と 大学受験のプロが語る偏差値が表す 共通する力について 楽しい連休をお過ごしください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月22日 18時18分31秒
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