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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:受験
早めに南房総を出たので渋滞には巻き込まれずに
夕方には自宅に戻りました。

松永氏は、著書の「公立校で伸びる子はここが違う!」で

中高一貫公立校を目指すことがベストの選択

と書いている。

もし家の近くにお金がかからない中高一貫の公立校があり、
万が一入学できるとしたら、これはとても素晴らしいことです。
その能力がある場合、お子さんは絶対に
中高一貫の公立校にかよわせるべきです。


実教室のエリアから1時間以内で通える中高一貫公立校は4校
そのうち2校は、30分ほど。
当然、中高一貫公立校を目指す生徒は実教室にも多いし
まったく塾に行かずに合格した生徒たちもいる。

松永氏が中高一貫公立校の中学の入試問題をこう分析している。

中高一貫公立中学校の入試問題は、
全国で驚くほど酷似しています。
全国ほぼ共通の観点で作られているといっていいでしょう。
まず、問題ごとに必ず図か写真、あるいはグラフがついています。
そこには、優秀でない小学生ではとても通して読めない、
十分な量の文章があります。
これについて自分の考察を200~400字程度で書かせるという出題です。
つまり長い文章を図などを見ながら了解し、
設問に文章で解答するというものになります。
しかも、算国理社の明確な区別はなく、
総合問題となっています。
自由作文に近い出題もありますが、
その場合は400字を超える量の長文を書かせることがほとんどです。
また、問題には

論理的思考能力
を試す内容が必ず含まれていて、解答と友にその説明を記述する形式になっています。
つまり「パズルを解く力」と、「そのやり方を人に説明する力」の
両方が求められているわけです。

一方知識に関する出題はほとんどないので、
パターン認識も全然役に立ちません。
詰め込み型の知識は、完全に拒絶されているのです。
日々の学習のなかでの深い観察と体験、
そしてその記憶の集積が問われているのです。

これは、知識偏重のくせに選択肢や抜き出しによる解答で
正誤をつける多くの私立中の試験より、
はるかに優れています。


こういった試験に強い子、
つまり中高一貫公立校に合格するタイプになるかと思うが、
松永氏がイメージしているのは以下のタイプだという。

*本をよく読む習慣がある
*あらゆることに好奇心を持って、
 自ら周囲のことを積極的に調べる習慣がある
*自分の意見を文書で書ける
*よく考える力がある
*忍耐強く試行錯誤し、パズルなどを解こうとする力がある
*論理的に筋道を立てて考えることができる


確かに実教室の中高一貫公立校に通う生徒たちも
それぞれのバランスは異なるが当て嵌っている。

私が彼らたちを見て感じるのは、
皆、自分の明確なカラーを持っていて
それを他人に感じさせる話し方ができるということ。

それにしても最近読む教育関係の本に必ず登場する
論理的思考力

先日さっと目を通した本にも
大学受験生の偏差値の分布は偏差値50の谷を挟んで
二つの大きな山になっていて
下の山と上の山の生徒を分けているのは
論理的思考力と書かれていた。

母語と呼ばれる言葉(第一言語)を用いて初めて
認識や思考が成立するという点を
よりいっそう重要な意義を持つものとして
今こそ再認識するべきではないだろうか

という梶田氏の提言がとても重い意味を持つと感じる。

幼児期に英語漬けの環境に置かれた子どもたちと
そうでない子の日本語力を比較できる立場にあり
「英語が使える日本人」を育てたい私にとって
母語の基本的な習得を終えるとされる4歳までの
母語である日本語、外国語である英語の黄金比を
思考を伴う言葉の力、言語力を育成するために
考えずにはいられないのである。






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最終更新日  2009年09月24日 08時04分09秒
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