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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:子供の気持ち
先週から新プログラムの参加希望者に対しての
体験レッスンが始まった。
といっても新プログラムの外部募集はしていないので
受講者は、皆、実教室の生徒たちなのだが、
中でもフィンランドメソッドをベースにした
プログラムの人気が高く、
新1年生のクラスは定員6名に対して
参加希望者が9名と
体験レッスンを見守るお母さん方の熱い視線に
生徒達は、がちがち(笑)

一方で現在1年生たちは、お母さんの視線を
意識して若干固めではあったものの
発言に個性が表れていて、とてもおもしろかった。

このクラスの体験に参加したY君は、
読むことと書くことに苦手が意識があるので
お母さんは、まずその苦手意識を克服するために
自立学習獲得の為の別プログラムを申し込んでいたのだが、
当日、皆が第二教室で体験をすることを知り
「ぼくも参加したい」といい出したので
よい経験になるかもしれない、と
一緒に体験させることにした。

体験レッスンでは、自己紹介文を書いて発表し
もっと知りたいことを、互いに言い合い、
書き加えていく、というアクティビティを行い
Y君も一生懸命書いていた。
しかし、読み書きに対する苦手意識から
書き言葉の習得が十分でないようで、
他の生徒の半分程度しか書けず
言葉から発想したものを文字にすることも
すぐには難しかった。

翌日、Y君のお母さんが、
Y君の妹のレッスンにいらしたので
体験レッスンについて尋ねると、
いつもは3回の音読も
嫌、嫌、それも途中までで
止めてしまうこともあるのに
昨日は、自分から5回やる
それも最後までやる、と言うので驚いて
どうして?と尋ねたら
夢先生に、たくさん読むと書くのも上手になるから
がんばろうねって言われたから
がんばると…。
涙ぐみながらおっしゃるので
思わず、もらい涙?をしてしまった。

Y君の学習姿勢が変わったのは、
なぜ、音読をしなければならないかを
仲間との学習を通して
彼自身が理解したからに違いない。

人間にはよくなろうとする芽が備わっていて
ほんの小さなきっかけの積み重ねが
大きな成果を導く。
これは、学習にも言えるだろう。

「嫌い」を乗り越えた先には
「楽しい」が待っている。
そんな体験をY君にもさせてあげたい。





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最終更新日  2010年02月09日 01時10分55秒
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