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テーマ:小学生ママの日記(28707)
カテゴリ:受験
一昨日も3年生のM君のお母さんに
私立中学への進学を視野に入れてはどうかと 具体的な学校名を上げ、塾を含めての今後の対応をアドバイスしたように 私は、中学受験を頭から否定しているわけではない。 小学校1年生からM君と接し、またグループの中での M君の様子から公立より私立中学の方がよいのではと感じるし 十中八九、私や親御さんが何も言わなくても M君自ら私立中学に行きたいと2年後くらいには言い出すと感じるからだ。 もちろん決定というわけではなく 今まで通りM君には何も言わず 今後のM君の精神面の成長と彼の選択を見守りつつ、 親御さんとサポートしていく。 現在通っている私立の中高一貫校から転校を希望する生徒の 転校希望先に通っている生徒を通して 学校の先生に詳細を尋ねることができるなど、 都合よく切り取られた情報ではなく 生徒や生徒の親御さんから生の学校情報が集められ 共有できるのもありがたい限りである。 昨夜行われたmixi上のサークルのweb学活のテーマとしても取り上げた 40歳の教科書 で、東大教授で赤ちゃん学、発達認知神経科学が専門の開 一夫氏が この本の2時限目(笑)「中高一貫校は幸せへのプラチナチケットか」で 中学受験についてスイスの心理学者ジャン・ピアジェが唱える 子どもの認知能力について次の4段階にまとめ 1.0~2歳頃 言語が未熟で感覚や運動によって 環境に適応する(感覚運動期) 2.2~7歳頃 言語が発達し、直感的な思考が可能になる(前操作期) 3.8~11歳頃 論理的な思考が可能になる(具体的操作期) 4.12歳頃 抽象的な思考が可能になる(形式的操作期) 中学受験にも発達段階の観点が必要でしょう。 この時期の子どもたちは、論理的な思考が可能になる「具体的操作期」と、 抽象的な思考が可能になる「形式的操作期」のちょうど狭間にあります。 ある意味、もっともは発達段階の差が出やすい年齢とも言えるわけです。 そんな発達段階の差を、知能の差だと混同してしまったとき、 被害を受けるのは子どもたち自身です。 また個人差はあるものの、おおむね中学生くらいから始まる第二次性徴は、 高校入学を前後してゆるやかになっていきます。 そう考えると、思春期の成長過程と中学・高校という区分は なかなかうまくリンクしているのです。 中高一貫校を希望される親御さんの中には、 「進学に伴う環境の変化が子どものストレスになる」 と考えている方もいるでしょう。 しかし、それは誤りで、むしろ子どもたちは環境の変化があってこそ 自分を変えたり成長させたりしやすくなるものなのです。 たとえば中学時代にまるで目だたなかった子が、 高校になって急に勉強を好きになったり、 部活動に励んだり、クラスの人気者になったりすることがあります。 環境がリセットされたことをきっかけに、 うまく自分を変えていくことができたわけです。 と述べているが、 長年この年頃の生徒たちと接している私にとって とても共感できる言葉である。 そして、この本を読み進めていただければわかるが 開氏も中学受験や一貫校を頭から否定しているのではなく ただ、何がなんでも私学、一貫校と決めつけるのではなく 自分の子どもに合ったペースで、 子どもに合った教育を考えてください。 と述べているように、 中学受験ありきの風潮に親が流され 子どもに与える影響を危惧しているのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年08月27日 12時19分53秒
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