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カテゴリ:受験
実教室でも今月に入って
来年4月開講クラスの問い合わせが、ぐっと増えた。 受験と同時に卒業生が多く出る進学塾や予備校の 新規生徒獲得の動きが活発化することも心理的な影響を与えているのだろう。 そして、親の意志ではない大学受験では、受験生である 子供たちに影響を与える。 一昨日、高校2年生のAがレッスン終了後に 「仲の良い友達が、 『今、予備校に行っていない奴は、第一志望に合格できない負け組。』 って予備校の先生が言ってたからAも一緒に予備校に行こうと 誘われているんですけど、 先生は、どう思いますか?」と尋ねてきた。 誰しも『これでいいのか?』と不安に駆られる時があり、 塾や予備校、早期教育などの学習系のビジネスも ”不安を煽ってナンボの商売”なのはわかるが、 『負け組』って… 人生ず~~~~~と勝ち続けられるわけではあるまいし 負け続けると決まっているわけではない! ましてや、対戦ではない人生の勝ち、負けなど、 その人や見る人の価値観でどうにでも変わる。 そういうことが見えていない人生経験の少ない人間に向かって いくら商売だからと言って、年長者がもっともらしく言って不安を煽る… 同業種だけに虚しくなってしまう。 (こういう甘いこと?を言っているから 実教室は、経営的に勝ち組になることはないのだろう) 私も受験科目の中に明らかに不得意な教科がある場合や 医学部のような学校では対応が不可能な範囲を出題してくる 学部や大学を受験する生徒に対しては、 高校2年生から予備校や塾に通うように勧めているが その際、生徒たちには 『不安を解消するためではなく、自分の学力を伸ばすために 塾や予備校に行くのだということを忘れてはいけない』 と念を押す。 プルミエで家庭学習について書いていることもあり 家庭学習について特集しているお受験誌を購入したら 私と同様のアドバイスを 中学受験生を持ち不安を募らせる親向けに 書いている先生がいらした。 受験を成功させる親の共通点は、 第一に成績ではなく、やり方を見ている 第二に失敗を大切にしている 第三に自分の不安で子どもを振り回さない という三点で、 『必要なときに、必要なだけお金と時間をかければいい。 でもそれは、自分の不安を解消するためのものではなく、 子どもの学力を伸ばすのに必要なお金と時間であることを はき違えてはいけない』 Aといっしょに私の話しを聞いていたKが 『私も4月から予備校で国語を習っているけど ついている先生(アドバイザー)の言うことを聞いて 全部(講座を)取ったら、 親はいいよ、って言ってくれるけど 大変な金額になっちゃうから、親に悪いし。 模擬試験の結果で、自分でできると思うまでは できることは自分でやろうって思っている。』 Aはすでに将来進みたい道を見つけ、志望校も決まっている。 その言葉に動かされたのか 『そうだよね。予備校に行く必要を感じていないなら 行く必要がないんだよね。 周りが予備校に行き出したんで不安になったちゃった。』 とAが笑顔で言った。 たとえ第一志望の大学に届かなくても 大学入試という課題に対して 自分で考え、選択し、行動することで 社会で必要される力を身につけ、 将来『勝ち組』と言われる可能性が、 大きくなるのでは… と、彼女たちの凜とした笑顔を見て感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月22日 20時08分49秒
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